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キントレスキーの墓場

主にDMやアニメの事を書き連ねるブログです。

デュエプレ『クイックピック』レビュー

風の噂で聞いた。

遂にデュエプレにピックが実装されたらしい。(まだプレリリースだが)

ハースストーン・シャドバ・ライバルズ・ルーンテラetc...とあらゆるゲームにおいてピックだけは真面目に取り組んできた私に、これを遊ばないという選択肢は無かった。

まだ10回程度ではあるが、遊んだ所感を書き連ねて行こうと思う。



ピック好きなユーザー向けではないかも

私自身、ピック大好きだぞー!って久しくアプリを起動したタイプの人間なのだが、ハースストーンやライバルズのリリース時ように3週間ほどピックと呼吸しかしてないみたいなドハマりに陥る感覚が無い。

特にデュエプレのクイックピックはデッキの多様性が低いと感じており、それが原因でいまひとつハマれていないイメージがある。


デッキの多様性が低い①:選択肢が散っている

デッキの多様性が低い…そう、出来るデッキが似通うことが多いのである。

これの最たる要因として選択肢が散りすぎている点があると私は睨んでいる。

選択肢が散っているという文面だけ見ると、むしろデッキの多様性を確保しそうなものだが、ことピックにおいては一概にそうではない。
むしろ選択肢が多すぎる故にデッキが多様性を損ねてしまうことは多々ある。

例としてドラゴンクエストライバルズやレジェンドオブルーンテラのピックでは、現れる選択肢が先鋭化される。

デュエプレで言うなれば、最初の選択肢で『ティラノドレイク』に関連するカードをピックすると、
次の選択肢では『ティラノドレイク』『汎用カード』『ドリームメイト』
場合によっては『ティラノドレイク』『ティラノドレイク2』『汎用カード』といった選択肢にもなったりする。

このようにピックされたカード群に応じてコンセプトの遂行力を高める選択肢が用意されるのだ。

こうすることで『ティラノドレイクデッキ』はティラノドレイクデッキ以外の何者にもなれはしないものの、『ティラノドレイク』『ドリームメイト』『トリガービート』『グッドスタッフ』と、デッキの多様性は確保される。

しかし今のデュエプレのクイックピックにはこういった選択肢の先鋭化は無く、最初のピックから最後のピックに至るまで、ティラノドレイク・ドリームメイト・グランドデビル・アークセラフィムetc...など、様々な選択肢が一同に混在しているのだ。

そのため、コンセプトに寄ったカードが弱い選択肢になる場合が多い。

スリリング・スリーやロード能力は勿論、進化クリーチャーすらアクティベートしない恐れがあるため、種族縛りやコンセプト縛りのカードをピックするリスクが大きい。

結果、安定してアクティベートするカードの集合体が正着になってしまうのである。

クゥリャン、バルゾー、パイロン、ブレードワーム、ガントラ、バンジョー、アマリン……

あれ、このデッキさっきも見たな…みたいな。

このように選択肢が散りすぎていることによって、全てのピックにおいてアクティベートの安定感があるカードを選ぶことが正着になってしまうことから、逆に選択肢が狭まっており、結果的にデッキの多様性が損なわれていると感じている。


デッキの多様性が低い②:ルールと傾向

またこれに加えクイックピックは以下二つの特徴を持っている。

ルール:デッキが30枚
→山札切れが早いため、ドローと除去でリソース差を付け、打点を横に並べて1ターンで大量打点を叩き込むといったタイプのコントロールデッキに十分な時間が与えられておらず、成立しづらい。こういったデッキもある程度ビートダウンを前提にする必要がある。

傾向:シールドトリガーの比率がある程度決まっている
→ 試しに『火光闇』『火青光』『赤青闇』『緑光闇』の4パターンで集計したところ、全てのパターンにおいて4ピック周期でシールドトリガーだけのピックゾーンが現れることがわかった。

逆にシールドトリガーのピックゾーン以外で現れるシールドトリガーの数は、
0枚…27回
1枚…10回
2枚…9回
3枚…1回
4枚…0回
5枚…0回
とかなり絞られている。

仮にこれが満遍なく配置されているのであれば、シールドトリガーばかりのデッキを作ることや、逆にトリガーを薄くして攻撃性能に寄せたデッキを組むことも出来る。

しかし、今のシールドトリガーの出現度合いでは全てのデッキが同程度のシールドトリガー比になってしまうのだ。

この傾向から、デッキが安定してアクティベートするカードの集合体になりやすいだけでなく、 ゲームレンジの設定(ビートダウンかコントロールか)やデッキの攻防性能においても多様性が生まれづらいと感じた。

これらの点から作成するデッキが似通う場合も多く、新しい体験が得られにくかったことから、寝る間も惜しんで数週間プレイし続けたいと思うほどの中毒性を私個人は感じなかったといったのが正直な感想だ。



初心者やカムバックユーザーには優しい

しかし、これも結局はターゲットをどこに置いているかの話でしかない。

あくまでピック大好き人間の私にとってはそうであったと言う話であって、カムバックユーザーの私にとってクイックピックは優しかった。

①ピックに実力差が出にくい

デッキに多様性が生まれにくいと言ったが、これは裏を返せばデッキ作成段階における実力差が出にくいことに繋がる。

特に上に挙げた

ルール:デッキが30枚は、
→時間をかけて逆転不可能なほどコントロールしてからのパンチを難しくする
に繋がり、
傾向:シールドトリガーの比率がある程度決まっているは、
→全てのプレイヤーの乱数要素は均一化される
に繋がる。

つまり、どんなピック巧者でも逆転される恐れがあり、どんなピック巧者でも殴られたら死ぬゲームが生まれやすい。

それと同時に 雑なパンチが裏目になりにくかったり、始めて1日目の初心者がピックしても一定のシールドトリガー率は保たれるなど、とにかく初心者やカムバックユーザーに優しい設計になっている。


②カードに触れる土壌としては優秀

初心者やカムバックユーザーは単純にカード資産が無いこともあって、カードを生成せずに広くのカードに触れられる機会としてピックの右に出るものは無い。

とりわけ新しいパックのSRがフィーチャーされている点は非常に好印象であり、カムバックユーザーの私としては、今最前線で使われいるカードのテキストや使用感を確かめられることは非常に助かった。

【超絶神 ゼン】にブロック時アンタップテキストが追加されたのを知らずにリーサル届かず5連勝を逃したことが衝撃的過ぎて、この先親の顔を忘れることがあっても私がゼンのテキストを忘れることは無いだろうと思うくらい覚えた。


このように、ピック大好きユーザーの私としてはやや物足りない印象を抱いたクイックピックではあったが、カムバックユーザーの私としては非常に満足できる追加コンテンツになっていた。

事実、のめり込むようにクイックピックをやることは無いかもしれないが、【竜極神ゲキ】×【竜極神メツ】がビビるくらい強くて久しくランクマをやってみたいと思った。(それぞれ三度見した)

仮にターゲットを初心者やカムバックユーザーに据えているならば、私はまんまと術中にハマった訳である。

是非初心者やカムバックユーザーはこの機会にクイックピックをプレイしてみて欲しい。いやマジで。ゴッドの想像以上の凄さに一度だけでも触れてほしい。

そして最後に、そんな「久しぶりにやってみようかな」と思ったあなたに一言。

【超絶神 ゼン】は、各ターンはじめてブロックした時アンタップするぞ。いいか、覚えたな?
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  1. 2021/06/15(火) 23:04:53|
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  4. | コメント:1
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コメント

すこ
  1. 2021/06/16(水) 13:26:43 |
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