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キントレスキーの墓場

主にDMやアニメの事を書き連ねるブログです。

今年度のエキスパンションデザインを振り返って





すごい。
その一言に尽きる。

一応dmは初弾から遊んでいるし、その他にも多くのカードゲームと触れ合ってきたが、ここまで精度の高く、そして美しいエキスパンションを丸々一年間続けられたのは今年のdmが初めてなんじゃね?って思ってる。



◼︎環境で使われるカード

今まで、環境で使われるカードになる条件とは、個がデッキコンセプトになり得るほど大きな出力を出せるか、もしくは汎用性や拡張性に長けているかのどちらかを持っている事…

つまりはそれ単体が強いカードである事が基本的な条件だった。


例えば
【熱血星龍 ガイギンガ】が
【メガ・マナロック・ドラゴン】が
【復讐 ブラックサイコ】が
【超戦龍覇 モルト NEXT】が
【極・龍覇 ヘルボロフ】が
【蒼き団長 ドギラゴン剣】が
そして【ベイB ジャック】が
そうであったように。


かつてのデュエルマスターズでは、デザイナーズのコンセプトが環境に登る事は非常に少なく、環境に存在するデッキはグッドスタッフ性もしくはコンボ性の高いカードの集合体がほとんどだった。

デザイナーズは個性と新鮮味に溢れ、カードとしての魅力は大きいが、エキスパンション毎の商品価値とゲーム性の板挟みにより調整が難しい。


しかし今年はすごい。しゅごいしゅごーい!!!
優秀なデザインの賜物だろう。単体だと大して強くないカード、またデザイナーズ以外だと見向きもされないようなカードが、環境にいくつも顔を出す結果となった。






◆【洗脳 センノー】
◆【異端流し オニカマス】
◆【デスマッチ・ビートル】

事の発端はこいつらから始まる。
ただのメタカードに収まっていない強力なテキストと汎用性により、前年度までの侵略・革命チェンジを真っ向から否定した。
踏み倒しという現代水準では基本的なゲームアクションを奪われ、一時はこれらのメタを如何にメタるかというような環境も訪れたほど。

しかし非常に高いカードパワーを有するこれらも、この後出てくる様々なコンセプトを環境で戦えるようにするための、強引なデザインの一環であった。





◆《ジョーカーズ》

そう、今期のコンセプトは同時期に収録した
【洗脳 センノー】
【異端流し オニカマス】
【デスマッチ・ビートル】
という強力な踏み倒しメタ群に影響を受けないリソース消費をコンセプトにしている。

今年の顔であるジョーカーズも勿論例外ではない。


タイムアドバンテージを消費しせずにアドを稼げる【ゼロの裏技ニヤリー・ゲット】を起爆剤に、
・【破界秘伝ナッシング・ゼロ】
・【ヤッタレマン】
で一気にリソース変換を行うといった美しいデザイン。

そのほとんどを一部の既存カードと、たった1つのエキスパンションで作り上げた。


昨今は【ヘルコプ太】の登場によりリソース補充の再現性も高くなり、
・【消王ケシカス】
・【ジョジョジョ・マキシマム】
・【ジョット・ガン・ジョラゴンJoe】
の登場でコントロールとしての側面も形成された。


既存カードを取り込み、現代水準のゲームスピードに耐えられるリソース変換の機構を完成させ、それらを使うための理由をエキスパンション内に組み込む。

そしてそれらが環境にしっかり食い込むデッキパワーを維持しながら、それでも環境支配しない程度の妥協点を探るのにはどれだけの工数を経たのだろうか。


デザイナーズとしてここまで美しく完成されたモノは少なくとも自分は知らない。

このジョーカーズこそが、間違いなくDM史上最優のデザイナーズデッキだと思う。





◆《ビートジョッキー》

基本コンセプトはジョーカーズに近い。コスト軽減によるリソース消費だ。
しかしこちらはジョーカーズを超えるほどのリソース消費に対して、リソース補充を行う気が薄いのがポイント。

それだけだとジョーカーズより弱いだけのように聞こえるが、その実、ゲーム毎における消費の再現性と単純なクロック速度が高く、しっかりと差別化がされている。

もしもビートジョッキーに【ゼロの裏技ニヤリー・ゲット】があったら、ぶっ壊れるのなんて想像も容易い事を考えると、ジョーカーズもジョッキーも本当に上手く調整されているのだなと感心する。

先はああ言ったが、よくよく考えるとジョーカーズよりも、このジョッキーこそがDM史上最優のデザイナーズデッキな気がしてきた。





◆《グランセクト》

基本的にDMにおけるデザイナーズデッキは、単純なリーサル速度や防御スキルに焦点を当てるのが主だ。

と言うかそもそもリーサルを作らないループやそれに近しい確殺系のワンショットデッキは、DMのデザイナーズでは今までに存在していない。

何故ならそれらのリソースエンジンは非常にデリケートで、しっかり条件説を縛らないと開発側が想定してないカードと化学反応を起こした際に簡単に壊れてしまう恐れがあり、しかし縛りがキツすぎると今度は環境で戦えるほどの機能量を出せず商品価値の低いものになるため、開発の難易度が必然的に高くなるからだ。というのは想像に容易である。


しかし今年は遂にこれが登場した。


グランセクト。

【天風のゲイル・ヴェスパー】のダブルシンパシーと、【ジーク・ナハトファルター】のリソースエンジンを起爆剤にしたパワー12000以上のクリーチャー達によるエクストラウィンワンショットだ。


今まで環境へ参入したループやワンショットデッキは、デザイナーズではない不慮の事故で誕生した所謂バグデッキがほとんどである。

《メルゲループ》
《ヒラメキスネーク》
《ラララオプティマス》
《イメンマジシャン》
《ベイB ジャック》
《天門ループ》
《マークロループ》
《知新ジャスティス》

そのどれもがデザイナーズではなく、テストプレイ段階で見落とされた過去のオーパーツと化学反応を起こして誕生してしまったデッキであるのは明白で(※※※※※ただしは【ベイB ジャック】を除く※※※※※)、1年内に発売したカードで形作られ出力の調整されたデッキではない。


しかし、今年は、ゲイルとナハトはすごかった。

デッキの大半を縛る制約を枷に、凶悪なリソースエンジンでデザイナーズによるエクストラウィン型のワンショットを実現した。

しかもそこら辺のちゃらんぽらんしたファンデッキがぴょろぴょろ遊んでるような見せかけのエンジンとは格が違う。確殺の4.5tキルがそこそこに高い再現性をひっさげているのだ。本気で環境を取りに来ているのがわかる。

同時にパワー12000以上のクリーチャーという決して軽くはない条件でデッキを大きく縛り、出力の天井が開発側の手元にある理想的な状態を作り出している。

数分前の気の迷いは許して欲しい。考えれば考えるほど、グランセクトに及ぶデザイナーズデッキなど、この世には存在しないことに気が付いた。





◆無月の門

すごい。具体的にはかなりすごい。
何がすごいって、1つの弾だけで環境に参入してるのがすごい。
お前《ドロンゴー》見てみろ1年やっても環境に入る兆しすら無かったレベルだったのに…。

しかし無月の門はたった1つのエキスパンション、しかもその内の1文明だけでやってのけた。ここがすごい。

グランセクトでもそうだったように、デザイナーズが指定するモノのデッキ内濃度を高くすれば高くするだけ再現性や出力が高くなるというのはデザイナーズコンセプトにおける常套手段だ。

無月の門も同じように【卍 デ・スザーク 卍】そのものは死ぬほど強いが、デッキ内の魔導具濃度を一定以上に保たなければその出力は安定しないように出来ている。

そして【卍 デ・スザーク 卍】そのものもしっかりメタゲーム上で役割を持たされているのがニクいところだ。

こうやって改めてデスザークについて考えてしまうと、今までのデザイナーズはなんだったのかと嘆きたくなるほどデスザークのすごさが際立ってしまう。デスザーク万歳!デスザーク最高!





◆メタリカ

去年の初め頃にドルマゲドンの弾で先行発売された1コストのメタリカ、【ベイB ジャック】を基軸として組まれたエンジン型のワンショットである。

元々【龍装者 バーナイン】の持つドロソシステム自体がコスト軽減との相性は良く、低コストキャラの展開に長けたコンセプトであったが、
【ベイB ジャック】+【攻守の天秤】によりその可動域が圧倒的に増え、異常なまでのゲームエンド力を持った。

デッキ全体でこれほどかと言うほどの整合性を持ち、美しいシナジーを形成しているデザイナーズである。
デザイナーズデッキ以外で使われる際の出力が問題視されたのか、【ベイB ジャック】を禁止で失ったのは痛いが、それでもなお下地の強さは健在なため今後の追加によっては十二分に活躍が期待されるアーキタイプだ。

デスザークは何をやらせてもダメ。やっぱメタリカやな!





◼︎今年のレアカード

こういったようにファンデッキに留まらないマジで環境を取りに行くデザイナーズのデッキが複数あり、そのどれもが各々に環境で使われる理由となる牙を持っていた事で、今年のデザイナーズデッキはその多くが環境に顔を出す事となった。

結果、魅力的なレアカードが本当に多い1年だったように感じる。

特に『メラ冒険』!

・【赤攻銀 マルハヴァン】
・【水上第九院 シャコガイル】
・【グスタフ・アルブサール】
・【天風のゲイル・ヴェスパー】

が、それぞれデザイナーズやそうでないデッキで各々活躍を果たし、
この弾のSRの半分近くがそのまま環境に入る事態となった。


またデザイナーズ以外に関しても

・【罰怒 ブランド】
・【阿修羅サソリムカデ】×【凶鬼07号 ジャバランガ】

は環境水準の新しいアーキタイプを生み出してくれたし、

・【煌龍 サッヴァーク】
・【乱振"舞神 G・W・D】

など、「ただ強」カードも点在しており、ユーザーの購買欲をしっかり掴んでいた一年だったように感じる。




◼︎デザイナーズ

このように、今年のデザイナーズを中心としたカードデザイン・エキスパンションデザインには本当にすごいのだ。

【終盤ぽろっと出たネズミ】はまぁ…うん。ちょっと、ミスったかもだけど…

ただ単に強いカードを作るのは簡単だ。ユーザーも喜んで買うだろう。
しかし、「ただ強」なカードはゲームに没個性をもたらし、停滞をもたらす。去年度の革命チェンジなどはこれに近いモノを孕んでいた。

一転して今年はそれを打ち破ろうとするデザイナーの意地を感じた一年だった。

来年も是非期待したい。






























◆《ムートピア》

…。

うん。


なんだ。
【一なる部隊 イワシン】強いよね…。

なんでやムートピアには【水上第九院 シャコガイル】おるやろ!
って擁護する人いるけどさ、

あいつムートピアじゃなくてグランセクトだからね…。

パワー12000以上の条件説に引っかかるループ・ワンショットのフィニッシャーなんだよ…。現実を見て…。


……。


来年度に期待しましょう…。

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  1. 2018/03/19(月) 22:10:25|
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