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キントレスキーの墓場

主にDMやアニメの事を書き連ねるブログです。

【契約マチュー】でCSに挑んだ話




俺は悩んでいた。


勝てない。
GP6th前後からである。


【青緑黒シャコガイル】、【赤青バスター】とその都度己が考える最適解を持ち込んだ。


しかしどうも上手くいかない。


ダメだダメだ。
こういう時は気分転換に好きなカードやデッキを使おう。



そうだ、今度新弾の『DMRP-06 双極篇第2弾 逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺‼︎』が発売される。

そこから使いたいカードを選んで、それで組んだデッキをCSに持ち込んでみようじゃないか。



今既に公開されてるカードは、えーと…


《“轟轟轟”ブランド》凄いな。
《卍月 ガ・リュザーク 卍》もヤバくね。


いやでもそうじゃない。

今回は好きなカードだ。俺が好きそうなカード…





…え、なにこれ。




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え、なんこれめっちゃ面白そうやん!これでいいこれがいい!こいつで出よう!


「でも呪文を連打するデッキか…何かあるかな…」



これが【契約マチュー】との出会いだった。




1週間ほど構築・プレイ・調整に時間を費やし、新弾が使えるCSに参加登録すると、あっという間にその日がやって来た。



実際に持ち込んだリストがコレだ。



『契約マチュー』

4 x セイレーン・コンチェルト
2 x 永遠の少女 ワカメチャ
1 x ガイアズ・ソング
2 x フェアリー・ライフ
4 x 悪魔の契約
4 x 桜風妖精ステップル
3 x デスマッチ・ビートル
1 x デビル・ドレーン
4 x 妖精の裏技ラララ・ライフ
4 x 終末の時計 ザ・クロック
4 x 爆獣マチュー・スチュアート
4 x 王立アカデミー・ホウエイル
2 x 超宮兵 マノミ
1 x 水上第九院 シャコガイル



《セイレーン・コンチェルト》を多用する当デッキにおいて、手札リソースの役割を補填しながらも、ソリティア中に《ガイアズ・ソング》→《セイレーン・コンチェルト》と動くことで、マナを回復させながら複数回にわたるプレイが可能となった。


更に《デスマッチ・ビートル》や《終末の時計 ザ・クロック》を採用することで、【赤青バスター】や【ジョーカーズ】等の速いデッキにも耐性を持てるようチューニングを施した。


またコンボの荒さに不安を覚え、リソース源にもなる《王立アカデミー・ホウエイル》を選択。ソリティア前に大量のハンドリソースを得ることで、《爆獣 マチュー・スチュアート》を召喚したターンにゲームを決めることも可能になる。







万全の体制は整った。


そして6/24。本日。午前。
遊vic中野店前に俺は立っていた。


『第12回プリンCSin中野』。


なんと1年で12回もの開催を誇るこのプリンCSこそ、後に俺が【契約マチュー】でその名を馳せる大型大会になることを、この時はまだ誰も知らない。






●予選1回戦

vs【赤青黒ハンデス】


《ジェニコの知らない世界》→《ブレイン・タッチ》と、容赦ない手札破壊が俺を襲う。

《王立アカデミー・ホウエイル》が来てくれたら一気に解決に向かうのに…!

そう思いながらも、もどかしいゲームが続く。


結局ホウエイルは引けないものの、《爆獣 マチュー・スチュアート》と《悪魔の契約》が揃った。


よし、これで
マチュー2体+契約6ドロー!

6枚で何か1枚マナが伸びるカードを引ければゲームエンドまで持っていける!!!


勝利を確信した瞬間だった。


俺「4マナ《爆獣 マチュー・スチュアート》をプレイ。2マナ《悪魔の契約》、6枚ドロー」



1枚ずつ捲ってゆく。



1枚目《王立アカデミー・ホウエイル》。
2枚目《王立アカデミー・ホウエイル》。


あのね、お前たち。こんなところで何をしているんだ…。

お前たちのせいで危うく負けるところだったんだぞ。まぁもう勝つからいいんだけどね?



3枚目《王立アカデミー・ホウエイル》。


えっ…



4枚目《終末の時計 ザ・クロック》。
5枚目《水上第九院 シャコガイル》。



まずいまずいまずいまずい。



いやでもまだ残り1枚ある。
《フェアリー・ライフ》でもなんでも繋がるんだから!もうなんでもいいの!本当に!何か引けッッ!!!



6枚目、



《王立アカデミー・ホウエイル》。



………。




ま、まぁ待て慌てるな…。


残り2マナしかないとは言え、場には2体のマチューがあるんだ。

ターンを返しても1体しかマチューを除去されないなら、トップによってはいくらでも巻き返せる。



諦めるにはまだ早い!

全身全霊のターンエンドだ!!!





相手「7マナタップ、





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●予選2回戦

vs【黒単デスザーク】


うおおおおお!!
今度はめちゃホウエイル引いてる!

2ターン連続でホウエイル!


この無限の手札で次のターンはマチューからワンショットだ!がはは!!





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●予選3回戦

vs【赤青バスター】


《デスマッチ・ビートル》が《蒼き団長 ドギラゴン剣》を止める!


《王立アカデミー・ホウエイル》の大量ドローにより、次のターンはワンショットキルが可能な手札だ。

音を立てて接近する勝利の足音に、胸の高鳴りが連動する。



相手「《プラチナ・ワルスラS》で攻撃。」



そうか。
相手は俺が《終末の時計 ザ・クロック》を4枚積んでる事を知らないんだ。そらそうだ。まだ1枚も見えてないんだから。


確かに打点こそ揃ってはいるけど、流石にこのパンチは【契約マチュー】も舐められたもんだな。いや、《デスマッチ・ビートル》を退かせない以上は仕方ないのか。


やれやれ、デッキの強さの差が如実に現れてしまったな…







……ん?


あれ、なんか考えごとをしてる間に《月光電子オボロカゲロウ》ともう1枚何かプレイされてんじゃん。まぁいいけど。


なんだあれ。

鳥か?飛行機か?いやあれは…





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ーーーーーーーー




昨夜、俺の頭には一つの疑問が浮かんでいた。

『このデッキ、本当に予選を勝ち抜くことが出来るのか…?』

そんな昨日の俺の疑問を、環境デッキ達は塗り潰してゆく。



そして予選の半分を終えた頃、俺はまた新たに一つの疑問を抱えていた。

『このデッキ、予選で1勝でも出来るのか…?』


いや、よそう。
まだ戦いは始まったばかりだ。(既に本戦上がり圏外)




ーーーーーーーー





●予選4回戦

vs【OTKジョーカーズ】


やったぁー!本日初めての先行!


《桜風妖精ステップル》→《爆獣 マチュー・スチュアート》!!

《王立アカデミー・ホウエイル》からブースト呪文を一気に連打!


チョコっとでハウスな立ち上がりをした対戦相手が《ガヨウ神》を出した頃には、こちらのマナは10にまで到達していた。

が、未だ手札に来ない《悪魔の契約》。



…しかし、敵を殺す牙は既に手にあった。



公開領域を確認する。


《悪魔の契約》も《王立アカデミー・ホウエイル》もまだ1枚しか見えていない。《セイレーン・コンチェルト》に至っては0だ。

これらのいずれかが1枚でも埋まっていれば勝ち。



いける。



俺の目には映った。
幻覚ではない。


手札の、5枚目の悪魔がハッキリとその顔に笑みを浮かべた。



俺「3マナ、《デビル・ドレーン》。」



本日初の勝利が流れ込む。

0-5は避けられた。
相手の遅い立ち上がりにも助けられたが、まぁ勝ちは勝ちである。

ゆっくりと盾を取る。





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ーーーーーー



遂に最終戦。


ここまで全ての試合においてお互いに一歩も譲らない熾烈な戦いが繰り広げられてきたが、それもこの試合で最後である。

0-5の文字が頭をよぎるが、もはやここまで来たら戦績など関係ない。


さぁ、歴史に残る最終戦を始めようじゃないか。



ーーーーーー



●予選5回戦

vs【ブライゼシュート】


最高のスタートを切る。

《桜風妖精ステップル》→《爆獣 マチュー・スチュアート》だ。


しかし相手もただでは返さない。《オリオティス・ジャッジ》がマチューを襲う。

すかさず2体目の《爆獣 マチュー・スチュアート》が着地するが《悪魔の契約》までは届かず、相手にターンを返した。



相手「6マナタップ、《黒神龍 ブライゼナーガ》…




ーーーー。




【ブライゼシュート】はその名の通り、《黒神龍 ブライゼナーガ》からSST(スーパー・シールド・トリガー)を発動させることで強力な大型獣を複数踏み倒すショット系のアーキタイプだ。

しかしそのイかれたムーブメントは、盾の埋まり方に左右されるという相応のリスクの元に成り立っていた。

そう、万が一にも《黒神龍 ブライゼナーガ》で見た盾が弱い場合は、そのまま敗北してしまう恐れを孕んでいるデッキでもある。


そして私は過去の経験則から、相手の盾に何が埋まっているかを知っていた。


思わず頬が緩む。


なんせことデュエルマスターズにおいては初弾からのプレイヤーなのだ。これくらいは読み切って至極当然。


過去の敗北が形作る経験と反省は、実際のゲームで必ず活きる。糧になる。

そして勝利となる。



15年以上積み上げてきたデュエルマスターズの経験が、敗北が、反省が、俺に囁きかけた。




相手の盾は間違いなく


《終末の時計 ザ・クロック》
《終末の時計 ザ・クロック》
《桜風妖精ステップル》
《桜風妖精ステップル》
《デスマッチ・ビートル》


の5枚である、と。





相手「ではこちらから解決で」



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プリンCS運営・参加者の皆さま、本日はお疲れ様でした!!!!

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  1. 2018/06/24(日) 21:09:25|
  2. DM
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黒緑速攻が消えたワケ



今でこそ最速は赤の領分だが、デュエルマスターズには黒と緑が最速に君臨していた時代があった。それも1シーズンや2シーズンではない。6年間だ。


【黒緑速攻】。


1コストアタッカーの種類に長けた黒と緑はそのカードプールの広さを活かし、デッキの半分以上を1コストのクリーチャーで染めると、極限まで高められた再現性を武器に序盤の多面展開で他のデッキを圧倒した。

その速度はままに3ターンキルを起こすほどのものであり、リーサル速度の上限値だけを見れば現環境のトップメタとも遜色はない。


【成長バスター】や《龍装 チュリス》が登場した今でこそ3ターンキルなんてものは日常茶飯事となったが、当時彼らの右に出る者は無く「《フェアリー・ライフ》を撃った次のターンにはゲームが終わった」などとよく謳われたものだ。

そんな【黒緑速攻】は6年間に渡り環境トップをひた走るとアグロデッキの象徴と言えるまでに成長し、どこぞでは歌が作られ歌われるような輝かしい活躍を収めたが、ここ数年はその息を完全に潜めている。


彼らがその姿を消し始めたのは2015年/rev期辺りから。ここで一体何が起こったのか。





◼︎ 侵略・革命チェンジの登場


今まで【黒緑速攻】は、その速さをもって相手の防御札を乗り超えてきた。

1枚や2枚程度のS・トリガーで踏みとどまったところで、まだその背中は遥か先。相手がリーサルを切り返したり、盤面制圧をする前に押し切ることが出来たのだ。

しかし侵略・革命チェンジが登場したことでそれは一変する。

◉『デッドラインの変化』
◉『カウンター性能のインフレ』

が起こったのだ。



◉『デッドラインの変化』


まず、単純に黒緑速攻側のデッドライン(相手がこのマナ域まで到達したら大体死ぬってライン)に大きな変化が起こる。

以前まではメインフェイズにプレイされる即死級のエンドカードは《暴走龍 5000GT》であったり《獰猛なる大地》×《勝利宣言 鬼丸「覇」》であったりとそのコスト域は高く、

基本的にはブーストから投げる『超次元ホール』や《龍覇 グレンモルト》による多面処理等が決まって、やっとどうにかなるか…ならないか…というレベルのゲームが繰り広げられていた。


しかし侵略・革命チェンジの登場により、明確なデッドラインが4ターン目前後にまで大きく引き上がる。


1枚のカードから6打点を組める高い打点効率を持つ《蒼き団長 ドギラゴン剣》。
一度に複数枚の侵略をすることで強烈な盤面干渉を行える《轟く侵略 レッドゾーン》や《S級不死 デッドゾーン》。
更には4.5ターン目に飛んでくるロックカードである《百族の長 プチョヘンザ》や《時の法皇 ミラダンテⅫ》。

基本的に5マナあればゲームエンド級の大型の侵略・革命チェンジ獣が飛んでくるのだ。


『超次元ホールやグレンモルトによる多面処理が決まってどうにかなるか…ならないか…』

から

『超次元ホールや侵略・革命チェンジ元をプレイするとゲームに勝つ』

にまでゲームのハードルが一気に下がる。


以前まで《暴走龍 5000GT》や《獰猛なる大地》の横に据えられていたデッドラインが、【黒緑速攻】のリーサルターンのすぐ横にまで肩を並べてきたのだ。




◉『カウンター性能のインフレ』


【黒緑速攻】が消えた理由として、S・トリガーが強くなった事がよく引き合いに出される。確かにrev期から登場したS・トリガー群は優秀で、彼らを追い詰めた一因であるのは間違いないだろう。

実際これらの優秀なS・トリガーはその高い出力で【黒緑速攻】を減速させると、前述したデッドラインまでゲームを持ち堪えさせることに貢献した。


しかし最大の問題点として、侵略・革命チェンジは「お世辞にもS・トリガーとして高い出力を持つとは言えないカード」までもゲームエンド級の出力にまで引き上げてしまったことが挙げられる。


『侵略元・チェンジ元となるトリガー獣』
である。


侵略・革命チェンジは場に侵略元・チェンジ元さえあれば全くマナが無くても使用できるため、それらのトリガー獣を踏ませるだけでゲームエンドまで持ち込める。

そう、このギミックそのものが非常にカウンター性能に長けており、速度差で戦う【黒緑速攻】に対して構造的に強いデザインをしていたのだ。


それまで即死級のトリガーというものは数えるほどしか無かったのに、

《葉嵐類 ブルトラプス》を踏んでも
《終断γ ドルブロ》を踏んでも
《青寂の精霊龍 カーネル》を踏んでも

もうそれだけでゲームが終わってしまうレベルである即死級のトリガーを、彼らは格段に増やしてしまった。


これらに耐性を持たない【黒緑速攻】は、この侵略・革命チェンジが持つカウンター性能の高さにより、どんな試合展開でもトリガー獣を1枚踏むだけで簡単に逆転を許してしまういった致命的な弱点を背負ったのだ。



ーーーー


このように、侵略と革命チェンジがもたらしたカードパワーのインフレーションは、【黒緑速攻】の速さを否定していった。これこそが【黒緑速攻】が消えた最大の外的要因である。





◼︎ 侵略・革命チェンジに対抗するには


ではそんな侵略や革命チェンジに対して【黒緑速攻】はどう対抗していけば今の環境を戦えるのか?それは現環境のビートダウン群が体現してくれている。


【①】「侵略・革命チェンジに対してのメタを投入する」

例)
・《異端流しオニカマス》
・《洗脳センノー》


【②】「侵略・革命チェンジによるカウンターに対してこちらも解答札を用意する」

例)
・《蒼き団長 ドギラゴン剣》のカウンターリーサルに対しての《閃光の守護者 ホーリー》《終末の時計 ザ・クロック》などのS・トリガー。
・《百族の長 プチョヘンザ》《時の法皇 ミラダンテⅫ》といったロックカードに対しての《ドンドン吸い込むナウ》などの除去札。


【③】「そもそもそれらの契機となるS・トリガーを封じる」

例)
・『単騎ラフルル』
・《ジョジョジョ・マキシマム》など


以上の3つが基本だ。

現環境の第一線で戦っているデッキはこの①②③の全てを、もしくは複数を持っている場合がほとんどである。


侵略・革命チェンジの登場により、環境で戦う多くのデッキが、速度のみに頼ったビートプランへの完全な耐性を持ち始めたため、これらへのメタ要素が必須条件となったのだ。

現にこれらのメタ要素を一切持たない・持てないアグロ・ビートダウンが十分に活躍していないこの現状こそが、それらのデッキがこの環境の第一線で戦うに値しないアーキタイプであることを証明している。


【黒緑速攻】も最低限、①②③の内のいずれか2つを構築に取り入れなければ環境への復権は難しいだろう。それほど昔のビートダウン事情と今のビートダウン事情は違うのだ。






◼︎ 何故黒緑速攻はそれができない?


では何故、それとわかっていながら【黒緑速攻】はこれらのメタ要素を持たずに環境の底に埋もれているのか。


それは【黒緑速攻】が黒緑速攻であるからこそ発生する

◉『スロット圧迫』
◉『カードプールが大きく縛られる』
◉『コンセプト上メタ要素が機能し辛い』

と言った複数の問題点を抱えているからである。



◉『スロット圧迫』


前述した通り【黒緑速攻】はその暴力的な速度と高い再現性を得るために、デッキのほとんどを低コストアタッカーで埋め尽くすといった重いスロット圧迫を背負ったデッキだ。

逆にそうしなければ今のような再現性の高い多面展開は不可能になってしまう。

つまり、デッキ内のメタ要素の濃度を高めれば高めるほどデッキの本来の強みを阻害し、【黒緑速攻】は黒緑速攻でいられなくなるのだ。



◉『カードプールが大きく縛られる』


次に実際の構築段階において【黒緑速攻】にメタ要素を組み込もうとした際に弊害となるのが、カラーリングの問題である。

【黒緑速攻】は再現性の高い展開をするためマナベースを非常に重要視している。デッキのカラーリングを完全に縛り、その上で多色カードの枚数まで抑えてあるのだ。

つまり最低限『色が黒か緑で、且つ単色が望ましい』条件に合致したカードである必要がある。


また【黒緑速攻】は、序盤から多面展開をするといったデッキコンセプト上、リソースの尽きる速度が早い。

そのため、

●「マナの天井がすぐに頭打ちするため、プレイできるメタカードのマナコストが限られてくる。」

●「手札消費が激しいことでハンドレスな状態に陥りやすく、アンプレアブルなカードをトップから引いた場合に直接的な敗北の原因になりやすい。」

といった性質を持っている。


これらの性質もメタ要素を組み込もうとした際に採用できるカードの幅を極端に狭くしており、メタ要素の積み辛さに拍車を掛けているのだ。



◉『コンセプト上メタ要素が機能し辛い』


そして何よりも展開重視である【黒緑速攻】のデッキコンセプトと、メタ要素そのものの相性が壊滅的に悪いことが挙げられるだろう。


【黒緑速攻】は1ターン目から連続的に展開したクリーチャーがフルタップの攻撃を仕掛けることでその速度を生み出す。

つまりはメタ要素がプレイされるそのターンまでパンチを待てないのだ。待っていては【黒緑速攻】は本来の速度を完全に失う。

そのため、もし実際に【黒緑速攻】の条件に合致したメタ要素が登場しても、現環境のビートダウンに比べてその扱いが格段に劣るのは間違いない。





◼︎ 現環境のトップメタとの比較


これらの問題点により、【黒緑速攻】は現環境で生きてゆく術を失っている。その点、現環境で戦っているビートダウンは違う。


一番対照的で代表的な【ドギラゴン剣】を例に挙げよう。

彼らはどんなデッキにおいても3種類のカードで6打点を作れる。
『チェンジ元・ドギラゴン剣・ウララー』だ。

これらをフルスロット積んでもメインデッキ40枚のうちのたった12枚。


【黒緑速攻】が
『メインデッキ40枚とガッチガチの2色構成』を賭してやっとの思いで作る6打点の3ターンキルを、

【ドギラゴン剣】は
『12枚とフラットな1色』だけで行う。


残り28枚は何を積んでもいいのだ。
残り全てS・トリガーを積んでもいい、残り全て攻撃的なカードでもいい。



この余ったデッキスロットにS・トリガーやシノビを入れることで得られる

『自分より速い相手に追いつくことができる速度』。

この余ったスロットに相手のS・トリガーを封殺するカードを入れることで得られる

『自分より遅い相手から追いつかれない速度』。

この余ったスロットにドローソースを入れることで、本来であれば妨害により減速していたはずの自分の足を

『減速させない速度』。



実際のゲームでは目に見えない。
速度を凌駕する速度。

これこそ、【黒緑速攻】が持つことを許されなかった別次元の速度。

『スロット圧縮量』である。



それこそ単純速は今もなお同じ領域で凌ぎを削っているだろう。それは間違いない。

しかし、この別次元の速度は【黒緑速攻】を置き去りにした。そして今となっては新時代のビートダウンの常識になっている。





◼︎ ビートダウンに必要なもの


単に「ゲームスピードが上がった」とか「昔よりトリガーが強くなった」だけでは片付けきれない高い壁が、【黒緑速攻】と現代のビートダウンの間には何枚もあった。


【黒緑速攻】はもういない。


彼らを始めとする、昔ながらの速度と熱量で押す速攻は、別次元の速度に追いつけず時代の闇に溶けて消えた。

しかし別次元の速度、つまりスロット圧縮量はあくまでデッキ性質であり、デッキの強さそのものではないことを忘れてはいけない。

現に《蒼き団長 ドギラゴン剣》登場後も、これよりスロット圧縮量の小さい【レッドゾーン】が度々その姿を現している。



オニカマスなどの強力なメタ要素が混じり行くこの環境では、どうメタが動き、何が強くなるかなんて誰にも想定できない。

【黒緑速攻】を始めとしたメタ要素を持たないビートダウンも、環境トップに留まることは難しいだろうが、上手く環境の隙を突けば大型大会を勝ち抜くことができるポテンシャルを秘めているのは間違いないのだ。

重要なのは【黒緑速攻】が消えたことの本質を見極めることと、経験を活かすこと。これらの関係性は今後もトーナメントシーンで必ずお目にかかるだろう。



そして、速さだけでは勝てなくなったこの時代に、速さは何を見せてくれるのか。


《‘‘轟轟轟’’ブランド》。


新世代の長が率いる【ビートジョッキー】は、私がここでこんな話をしていても、きっと知らぬ顔で最速を目指すのだろう。

こんな理屈をこねて焼いたような記事なんて、引きちぎってブン投げるような、そんなシビれる速さを期待したい。





◼︎ 新時代の黒緑速攻


そしてこのような考察をする中で、現環境でも戦える【黒緑速攻】の構築を思い付いた。ぜひ参考にして欲しい。


『黒緑速攻ver.2018』

2 x トレジャー・マップ
4 x ドンドン打つべしナウ
4 x ファントム・ベール
4 x デデカブラ
4 x 界王類七動目 ジュランネル
4 x 天斬の悪魔龍 ジュランデス
4 x デスマッチ・ビートル
4 x ジャンボ・ラパダイス
4 x ジーク・ナハトファルター
4 x 天風のゲイル・ヴェスパー
2 x 水上第九院 シャコガイル


依然20枚以上の1コストの濃度を保つことで序盤の多面展開の再現性を担保。その上で、

❶「侵略・革命チェンジに対してのメタを投入する」

…《デスマッチ・ビートル》


❷「革命チェンジによるカウンターに対してこちらも解答札を用意する」

…《蒼き団長 ドギラゴン剣》のカウンターリーサルに対しては《ドンドン打つべしナウ》。


❸「そもそもその契機となるトリガーを殺す」

…《水上第九院 シャコガイル》


と、なんと上記の全てを満たした現環境チューン型の新時代【黒緑速攻】である。



すげえ!!!!

しかも《百族の長 プチョヘンザ》や《時の法皇 ミラダンテⅫ》によるロックに対しては、《ドンドン打つべしナウ》+《ファントムベール》で除去が出来るぞ!!環境トップ待ったなし!!!!


ドンドンドコドコ!!


うんちぶりぶりブリキング





おわり。



  1. 2018/06/08(金) 19:58:03|
  2. DM
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