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キントレスキーの墓場

主にDMやアニメの事を書き連ねるブログです。

ミッツァイルは2019枚買え



◾️2019年度


2019年度もデュエルマスターズが始まった。

開始のフラッグを振ったのは他の誰でもないDMGP8thだ。

2ブロ・通常の両決勝において新規コンセプトであるGR召喚が採用されたデッキが優勝。特に通常構築の決勝戦において《BAKUOOON・ミッツァイル》と《音奏 ハイオリーダ》が披露したけたたましい展開力は、全国のDMPの脳裏に深く刻まれたことだろう。

そうだ。彼らGRクリーチャー達は、昨年環境の目として活躍していた踏み倒しメタ群(《オニカマス》、《ぽくちん》、《デスマッチ》)を悠々と越えていくと、レギュレーションを問わず瞬く間に現環境の顔とまでになった。


本年度のデュエルマスターズのエキスパンションデザインは、この
『横に広がるGR召喚』⇆『縦に伸びるオレガオーラ』
というビジュアルデザインが基礎となっており、

またこのビジュアルデザインを通そうとした際に、ゲームシステム上GR召喚に対して何かと不利の付きやすいオーラ側に、《ア・ストラ・ゼーレ》というGR召喚が得意とする横の広がりを咎める必殺技が用意されている。

これによりビジュアル面とゲーム面の両において、GR召喚⇆オレガオーラという対立関係を築き上げた。今年も出鼻から非常に美しいエキスパンションデザインを見せてくれている。


ではこういったカード達から始まった本年度は一体どのような商品展開が行われていくのか。今回はそれを予想してみたい。

『無月の門』・『GGG』・『GR召喚』を的中させた手前、筆者が調子に乗っているのがわかる。





◾️GR召喚


⚫︎ミッツァイルの存在

GR召喚周りの商品展開を見て、筆者が気になったことが2つある。

その内の1つは《ミッツァイル》の存在だ。

このカード、一見ただただ強力なカードに見えて存外その扱いが難しく、とにかく採用されるデッキを選ぶ。

その扱いのシビアさから、DMGP8thで結果を残すまでは環境でお目見えする機会は無かった。これは裏を返せば《ウォズレック》や《カマセバーン》のようにただデッキに入れるだけで出力を出せるカードで無い証拠でもある。

しかし、デザイナーズ・コンセプトを全面に押し出す近年のデュエルマスターズが、新弾の目玉SR枠である火文明のミッツァイルを
「昨年販売した『メタリカ』と組み合わせて遊んでね!」
とか
「【赤白轟轟轟】の同型への切り替えしで使ってね!」
なんて薄いマーケティングだけで終わらせるだろうか。

答えはNOだ。

「火文明」「GR」「派手」。間違いなくミッツァイルは今年推されるカードだ。その条件は整っている。

このカードが中心となった新規コンセプトもしくは新規アーキタイプの誕生が予想される。



⚫︎GR召喚が持つ違和感

2つ目がGR召喚の「コストを支払ったものとして召喚する」という文言の持つ違和感だ。

このテキストは登場当初からあからさまに踏み倒しメタをすり抜ける文言として、筆者を含む多くのユーザー達に奇妙な印象を与えてきた。

しかし、数年先のデザインの展開を見越しながらエキスパンションデザインを行うようになった近年のデュエルマスターズが、突然このような雑なデザインを描くだろうか。昨年展開したデザインを乗り越えるためだけにこんな文言を作るだろうか。

これも勿論答えはNOだ。

おそらく奇妙な違和感を持つこのGR召喚の文言は、昨年展開した踏み倒しメタを超えて行くためだけのものではない。

GR召喚がコストを支払ったものとして出されるのには必ず別の理由がある。

それくらい昔に比べてデュエルマスターズのエキスパンションデザインのレベルは段違いに高くなっているのだ。今回も例外ではない。



⚫︎GRの今後の展開

では

・ミッツァイルの存在
・GR召喚が持つ違和感

という2つの気になる点が導き出す今後のGR周りの展開は何か。

ズバリ。私はこのテキストが来ると予想している。


『このターン支払ったコストの合計が〇〇以上なら〜』


そう。GR召喚はコストを支払うのだ。

GR召喚が出た当初「コストを支払ったものとして召喚する」に覚えた違和感。ミッツァイルが登場したことで、私はこれを払拭することができた。

次弾はオレガオーラ推しっぽいので、第3弾か第4弾あたりにこの文言を持ったカードが登場することだろう。

もし外れたら木の下に埋めて貰っても構わない。





◾️オレガオーラ


GR召喚と違って各々が汎用的なカードではなく、集まって出力を出すタイプのものが目立つ。

よって目指している場所はおそらく『無月の門』。間違いなく前年度最優良デザインだったであろうこのタイプのデザイナーズを引用しない手はない。

魔導具のようにコンセプト単位でデッキを縛ることで出力の天井を設けながらも、デッキ内のオレガオーラ濃度を参照してコンセプトの目玉(魔道具で言えば《デスザーク》や《ガリュザーク》)が馬鹿力を出すタイプのデザイナーズだ。

まさに汎用性を謳うGR召喚とは対照的なカードデザインになっていくだろう。

『場に出した時or場にある時、合計◯枚以上のオレガオーラが重なっているなら〜』の文言が登場しそう。10枚以上重なったらエクストラウィンとか出たりして…。

それこそ《シニガミ 丁-四式》の存在を考えると、墓地のオレガオーラを参照するような完全に無月の門パターンのカードすら出てくるかもしれない。

なによりもビジュアルデザインには気を使うだろうから、とにかく縦に伸びまくるようなデザインになることだけは予想できる。

もし外れたら木の下に埋めて貰っても構わない。



◾️まとめ


・『このターン支払ったコストの合計が〇〇以上なら〜』の条件説を持ったカードが登場しそう

・『場に出した時or場にある時、合計◯枚以上のオレガオーラが重なっているなら〜』の条件説を持ったカードが登場しそう

・まぁ概ね木の下に埋まりそう



2019年度のデュエルマスターズもすごい。

そう思わせてくれるほどに隙のないエキスパンションデザイン。そしてそれを体現したようなDMGP8th決勝戦だった。

この予想も当たって欲しいという反面、更に斜め上を行くぶっ飛んだデザインを期待している自分がいる。

今年度もまたデュエルマスターズが面白い1年になりそうだ。

もしならなかったら木の下に埋めて貰っても構わない。


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  1. 2019/04/22(月) 22:47:06|
  2. DM
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全国大会2018とジョットガンジョラゴンの規制




◾️全国大会2018


激戦の全国大会が終わった。

本戦のトップ8に5ジョラゴン→トップ4に3ジョラゴンと、そのメタは大きく固まった。

この極端に固まったメタを受けて巷では
「何故ジョラゴンを規制しなかったのか」
「夏の手前に緊急規制があるのではないか」
と話があがるほどだ。


《ジョットガンジョラゴン》は強すぎるのか?

そうではない。言い切れる。


開発がジョラゴンに規制を掛けなかったのは少なくとも間違いではないし、ジョラゴンは緊急規制を掛けるほど強すぎるデッキではない。(少なくとも現段階においては)


では何故ここまでジョラゴンが勝ったのか。


今年の全国大会の結果、これは全国大会というあの場に立ったプレイヤー達が、我々平凡プレイヤーの想像の何倍も強かったからこその産物でしかないのだ。





◾️ジョラゴンは強すぎるのか


皆さんも知っての通り、現環境のデュエルマスターズは正に群雄割拠のメタゲームを繰り広げている。


殿堂発表直後から【赤青覇道】が頭角を現し、それを見て【チェンジザ×ドンJ】や【黒緑ドルマゲドン】が出てきた頃、【ジョットガンジョラゴン】の姿はどこにもなかった。

新弾によるアップデートも無く、昨日全国大会で結果を残したものと大きくリストの変わりばえが無いジョラゴンが、だ。

もしデッキそのものが規制されなければならないほど強いのであれば、その頃から環境で暴れていないはずがない。

しかし赤青覇道に不利が付きがちなジョラゴンは、メタゲームの立ち位置からその姿を潜めざるを得なかった。

しっかりと負ける対面が存在し、それらの支配率によっては立ち位置をtier2以下に落とす。

そんな過去のメタゲームの結果こそが、ジョラゴンが強すぎないことを決定づける何よりの証拠となっている。





◾️あの場に立つプレイヤー達


しかし全国大会当日。多かったのはジョラゴン、勝ったのはジョラゴンだ。


1ヶ月前までは完全に姿を潜めていたあのジョラゴンが、今週は何よりも強く、そして何よりも勝った。

だからこそ、私は今回の全国大会のメタゲームに心を打たれた。感動した。ここに立つプレイヤー達は、ここまで強いのだと。


覇道最大シェアを見てチェンジザ×ドンJや黒緑ドルマゲドンが母数を増やし、これを見て明確に覇道の母数が減ったのが先週-先々週辺りの頃だ。

そしてチェンジザや黒緑ドルマゲドンといった有利対面の増加、更には不利な赤青覇道が減少を見て、「今週はジョラゴンだ!」と見抜ける強いプレイヤーだけが集められて行われたトーナメントの結果こそが今回の全国大会なのだ。

ただそれだけでしかない。


全国大会が2週間前なら黒緑ドルマゲドンが上に固まったかもしれない。全国大会が1ヶ月前なら赤青覇道が固まったかもしれない。何故ならその頃のジョラゴンは選択されることの無い弱い立ち位置に居たからだ。

もしその時に全国大会が開かれ黒緑ドルマゲドンや赤青覇道が上に固まって勝っていたら、同じように「何故規制をしなかったのか」「緊急規制を」と騒がれるだろう。


そう、我々が持つべきなのはジョラゴンへの危機感などではなく、群雄割拠の環境においてあれほど偏ったメタゲームを作り出せるくらい鋭いゲーム感を持った全国大会出場者への敬意なのである。





◾️ランキングシステムの価値


全国大会はすごい。これは毎年思うことだが、しかしそれでも去年辺りからその熱は以前に増して大きくなっているように感じる。

ランキングシステムの導入と定着はこれを過熱化させた最大の原因だろう。

昔の方式(各エリア選抜)であれば、これほど強い人達の濃度が高いトーナメントは再現できない。

決してエリア選抜で出てくる人達が弱いと言っているのではなく、全国上位一握りのプレイヤー達が漏れずに出場出来るようになったことで、そのトーナメントレベルは以前に比べて間違いなく引き上がっているからだ。


だからこそ、今回のこの結果なのだ。

前までの全国大会の形式ではこんなメタゲームは見られなかった。こんな全国大会は見られなかった。実際この環境でここまでメタが固まることは無かっただろう。

この大会を通して人々が各々様々な感動を持つように、私最大の感動はこのメタゲームにあった。

本当に強いプレイヤーは、本当に強かったのだ。

私はそれを実感させてもらっただけで、来年もまた全国大会を楽しみに待っていられる。


我々の想像の何倍も先を行く彼らは、来年どんなメタゲームを見せてくれるのだろうか。




  1. 2019/03/11(月) 23:02:18|
  2. DM
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将太のデッキ




「ダメだ…!デッキビルドコンテストまであと1週間…どれだけ頑張ってもDM界のスティーブジョブズと称されるビルドセンスには到底勝てない…!それにコンセプトも佐治さんが最も得意とする《ドギラゴン剣》!どうやったって勝ち目は無いよ…!せめて親方の言葉の意味が分かれば…!」

「将太君…!」(何か…何か僕にできる事は…!

「あ……! 将太君!見てよこれ!」
「えっ?一体何を……  あ……!  以前投稿したデッキに…………コメントが付いてる…………!?」

「やったじゃない将太君!えーとなになに……『この構築とてもすごいです。カードプールに対する知識が……」
「うん…!やっぱり嬉しいね…!こうやってフォロワーの生の声を…。…あ…!…そうか…そういう事だったのか…!」

「将太君?」

(そうか…!親方に言われた『デッキ構築の意味』…!こんな簡単な事にも気付かないなんて…僕は馬鹿だ…!でも…!)

「行ける…これなら行けるかもしれないよシンコ君!」



「それではこれより…新人デッキビルドコンテスト第3回戦を始めます!構築開始!」

「ふん…関口将太…!何をしてきたか知らんが俺の構築力の前には無駄な事…ここで息の根を止めてやるぜ!」
「見ろよあの構築速度!手元がまるで見えないぞ!」「カード選択にまるで迷いがない!それに恐ろしい精密さだ!」

「いや…おかしい……!あんな手札交換ばかり入れているとトリガー等の枠が押されて【轟轟轟】おろか【ドギラゴン剣】すらまともに受けられないはず……!」
「……いや……あるいは可能かもしれんぞ」
「親方!?そいつは一体……!」
「あれだけ手札交換を入れてもビートダウンを受け切る方法……それは……『マッドネス』だ!」

「マッドネス!?」
「マッドネスって……《バイケン》!?」
「でも……本大会のお題はドギラゴン剣!それが何故……」
「うむ……恐らくやつはこの試合のために……『サイチェンピッピー』の使用に踏み切ったのだ……!」
「サ……サイチェンピッピーだってぇ……!?」


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「うむ……恐らくやつはドギラゴン剣に必要不可欠な手札入れ替えと相性の良いマッドネスからの革命チェンジによる反撃を考えた……高速のビートダウンにも耐え得るまさに理想のムーブメントを創り出したのだろう」
「そうか……!バイケンでなくサイチュンピッピーなら《ガイアール・カイザー》からドギラゴン剣へ革命チェンジできる……!」
「ああ…!1t目からの【肉汁ブランド】にもこれで対応できるって訳だ!」

「だが……それだけではない」
「ええっ!?」
「奴の次元をよく見てみるのだ」
「次元……?何の変哲もない普通のサイキックじゃ……」
「あ…………ああ…………!」
「ま……まさか……!」
「アクアアタック……『ZABUUUNクルーザー』!!」


20181117231829df2.jpeg



「ガイアールカイザーの中段テキスト…これを活かすことでより防御力を高める技術だ…しかしそれをこのコンクール本番で用いるとは…」
「スロット圧縮とカードテキストに理解がある証拠…なんてビルダーなんだ…!」

「そういえば……ガイアールカイザーの2枚目がある!他の次元も防御寄りのハンターが多い…これを見越していたのか!」
「やっぱりあんたが日本一のビルダーだぜーっ!」
「そんなデッキを相手に関口将太はどんなドギラゴン剣を出すつもりなのか……!?」
「しょ……将太君……! …………えっ……!?」
「げぇっ!?」
「あれは!?」

「《アツト》と《ノロンアップ》…!それに…何だぁあのカードは!?あんなの見たことないぞ!!」
「いや……知ってるぞ!あれは関口将太お得意の墓地ソースでも使っていた《ベロリンガM》!登場時に山札から3枚墓地肥やしをする革命チェンジクリーチャーだ!!」
「げぇーっ!墓地ソース基盤だと!?」
「あんなもんが本当に強いドギラゴン剣なのかよ!?」
「しょ…将太君…!!」

(コンクールの場で自分の趣味を全開に押し出してくるとは…血迷ったか坊ンズ…!?俺は好きだが審査員達は普通のプレイヤーなんだぜ…!そいつらに評価してもらわなきゃ万に一つも勝ちの目はねえんだ!)
「お…親方…!」
「……うむ……」
(これでいい…これでいいんだ!もしも僕の考えが正しければ……!)

「そこまで!制限時間終了です!これより審査に移ります!」
「ふん……どうやらあんまりにも希望が無いんでヤケになったみてえだなァ関口将太……今からでもド田舎に戻って地元のデュエ祭りでお山の大将でもするんだな!ギャハハハハ!!」
「…………」
「しょ……将太君……!」

「ではまず……こちらの【マッドネス剣】から……」
「うぉ……!」
「これは……!」
「うむ……これはすごい!!」
「うむ……この短期間で構築したとは思えない素晴らしいリスト!バスターパッケージを集めるための手札交換とそれを防御札へと昇華させるマッドネス!《ゼンメツスクラッパー》等の環境意識も素晴らしい!」

「そして何より王道のメインストリーム!バスターからの【ウララーレティーシャ】だ……!時にビルダーは無理にでも個性を出そうと大きなシナジー無しに《レヴィアターン》や《デクロワゾー》を使いたがるが……結局はこれが一番簡潔で強力!」
「うむ……!デッキパワーをしっかり担保し、その他のビルディング力で勝負できるといった自信と心意気をビンビン感じる……そんな素晴らしい完成度だ!!」

「すげえぞあのデッキは!!ビルディングの見事なお手本を見させてもらったぜ!!」
「まさかこんなデッキが見られるなんて……すげえ……本当に何てすげえ大会になっちまったんだ!!」
(見ていてまるでCSの入賞レシピの解説を聞いているようだった……!勝てるのか……!?僕はこんなデッキに……!)

「それでは次に……関口将太君の審査に移ります!」
「……う……うむ……これは……」
「いやはや…何とも…」
「し…審査員が初手を見ただけで固まっちまった…!」
「大会会場なら素通りされること確実だ!!」
「うわぁぁぁ!今度こそダメだ!将太くーーん!!」
「ではまず……私が回しましょうか」

「か……会長……!?」
「会長自らが……!?」
「うむ…………。…………これは…………!! これは……すごい!!!!」
「なっ……何だってぇ!?」
「会長があの地元の中学生が作ってそうな墓地ソースまがいを!?」
「ど……どれ……私達も……」
「え……ええ……」
「…………これは……!」

「一見墓地ソースに見えるが…しっかりドギラゴン剣にフォーカスの当たった素晴らしいデッキだ!」
「カードにひとつひとつに役割が与えられ…デッキ全体の親和性を感じられる!」
「墓地ソース基盤といった外来コンセプトを扱っておきながら…まるで全盛期赤青バスターを使っているような動かしやすさだ!!」

「しかし何故だ!?どうして《ワルスラ》が殿堂した後の墓地ソースがこんなに回しやすいんだ!?普通は手札が切れるはず……!」
「その秘密は……これです!」
「これは……『リップウォッピー』!?」


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「この赤青バスターと僕のバスター…比べてみてください!」
「ふむ……!?」
「将太のやつ……考えたな」
「親方……!?」
「一体どういうことなんですか!?」

「うーむ……いくら回しても出した次のターンかその次にはリップウォッピーが除去られる……《グレンニャー》や《タイム1ドレミ》に比べてドロー枚数が増えるとは思えん……」
「いえ!除去られるのはいいんです!むしろ……除去られるほうがメインプランが通りやすくなっていいんです!」
「除去られるほうが……いい!?」
「一体どういうことだ!?」

「そうか……そういうことか!」
「小政さん!?何か分かったんですか!?」
「ああ!そうだな……実際に《GWD》を当てられた時を想像してみな!そうすれば分かりやすいと思うぜ!」
「GWD……?」
「うーん……リップウォッピーが出た次のターンにGWD……」

「除去られるほうがいい……。……あ……ああ……!」
「そうか!将太のやつ……!」
「……『2択の押し付け』だ!! 将太はリップウォッピーとバスターの2択を押しつけようとしているんだ!!」
「2択の押し付けだってぇ!?」
「一体どういうことなんだ!?」

「リップウォッピーが登場した次のターン、GWDなどの除去が飛んでくる……そこではリップウォッピーの横にいる革命チェンジで出てきたドギラゴン剣の進化元も巻き込まれやすいだろう……そこで今回将太はベロリンガMに加えて『アクミM』をチェンジ元に添えてるんだ!!」

「ア……アクミMだってぇ……!?」


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「そうか…!リップウォッピーは除去られやすくてもアクミMがいる…リップウォッピーを場に戻すかバスターのチェンジ元を残すか…対戦相手は迫られるんだ!!」
「ええ…!登場時にリップウォッピー効果でドローできるのもあって手札が切れない!」
「ええ!私も帰ったらリップウォッピーをポチります!」

「ぐ……むう……!」
「そんなコンセプトでドギラゴン剣を作るなんて……やるじゃねえか少年ーっ!」
「俺にもそのデッキ回させてくれーっ!!」
「地方の俺にもリップウォッピー分けてくれよーっ!!」
「すごい……すごいよ将太君……!」
「それでは……結果発表に移ります!」

「理論派マッドネス剣が勝つか……奇策墓地ソース基盤剣が勝つか……!」
「勝敗の行方は……どっちだ!?」
「……勝者は…………関口将太君です!!」
「や……やったァ!!」
「やったぜ将太君!!」
「あの坊ンズ……本当にやりやがった!!」

「ちょっと待ったぁ!!納得行かねえな!どうしてその坊ンズのデッキが勝ちで俺の方が負けなんだ!?俺のデッキは環境への意識も高い!メインストリームもそっちより強力だ!負ける道理は無いはずだぜ!」
「ふむ……果たしてそうかな?」
「何……!?」

「実際に君のデッキと彼のデッキで対戦してみるといい……それで君のデッキが関口君のデッキに負けた理由がわかるはずだよ」
「直接対戦……!?上等じゃねえか!デュエマスタート!!……。……へっ!やっぱりだ!相手はこっちのオニカマスを退かせねえし…俺はこの大量の手札交換でゼンメツスクラッパーを引いてカマスを処理すれば…完璧な勝利だ!」
「いや……よく見てるといい」
「何? 一体何が……!?」

「あ……!」
「ああ……!あのマナタップ……!」
「《5000gt》だ! 《クロスファイア》まで付いてる!!」
「そう!このデッキは【5000gt+クロスファイア】という強力なサブストリームを用意してる!!」
「し……しまった……!オニカマスを建てていれば手札交換の量で勝るこちらが先にゼンメツに辿りつくと踏んで油断していた……!」

「そう…!このサブストリームの強さの違い!これが君のデッキと彼のデッキの違いだ…特に環境で多くなるであろうバスターミラーという状況…そして君自身のデッキコンセプトからすれば…決してしてはならないミスだったんだ!」
「く…!俺としたことが…!!」

「君のデッキも確かに素晴らしかった!だがドギラゴン剣のことを考えつつも自分の得意分野を愛し…そして自分の好きなものを思い切り作るという将太くんのデッキ構築の理念の体現と…ほんのわずかな自己理解が勝敗を分けたのだ!」
「ぐ…ぐぅ…!」
(親方の言ったデッキ構築の意味…こういうことだったんだ!)
「うむ…!」

「負けたぜ坊ンズ…俺も帰ったらメルカリでリップウォッピーをポチらせてもらうぜ」
「はい…!僕もあなたのこのデッキ…回させてもらいます!」
「やった…やったね将太君!」
「うん…!これからもっと修行してこの僕の本を…『将太のデッキ』を…たくさんの人に回して貰うんだ!!」



原作めちゃ面白いんで是非読んでね!今ならスキマで全巻無料!!!!

〜〜fin〜〜






⚫︎オマケ



『佐治さんバスター』

4 x エマージェンシー・タイフーン
2 x 勇愛の天秤
4 x 異端流し オニカマス
4 x サイバー・チューン
1 x 単騎連射 マグナム
3 x ゼンメツー・スクラッパー
4 x スーパー・サイチェン・ピッピー
2 x サイチェン・ピッピー
4 x ドンドン吸い込むナウ
4 x “龍装”チュリス
1 x 音精 ラフルル
1 x 勝利のアパッチ・ウララー
2 x 勝利の道標レティーシャ
4 x 蒼き団長 ドギラゴン剣

1 x アクア・カスケード〈ZABUUUN・クルーザー〉/弩級合身!ジェット・カスケード・アタック
1 x エイリアン・ファーザー<1曲いかが?>/魅惑のダンシング・エイリアン
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 光器セイント・アヴェ・マリア/豪遊!セイント・シャン・メリー
1 x アクア・アタック〈BAGOOON・パンツァー〉/弩級合身!ジェット・カスケード・アタック
2 x ガイアール・カイザー/激竜王ガイアール・オウドラゴン




『将太バスター』

4 x 戦略のD・Hアツト
4 x 【問2】 ノロン⤴
3 x 異端流し オニカマス
3 x リップ・ウォッピー
1 x プラチナ・ワルスラS
4 x 終末の時計 ザ・クロック
2 x 爆撃男
3 x 第1種 アクミM
3 x 第3種 ベロリンガM
2 x 龍装者 バルチュリス
2 x 百万超邪 クロスファイア
3 x 蒼き団長 ドギラゴン剣
4 x 撃髄医 スパイナー
2 x 暴走龍 5000GT


  1. 2018/11/17(土) 23:23:18|
  2. DM
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シャコガイルが殿堂しない二つの理由




数日前に「第2回DMPランキング プレイヤーアンケート」が公開された。中には殿堂カードに関するアンケートもあり、TLでは殿堂予想の話題もあがっていた。

《ドギラゴン剣》、《ミラダンテⅫ》、《ラビリピト》と様々な意見が上がる。勿論そこには彼の名も連なっていた。



《水上第九院 シャコガイル》。



強すぎる、面白くない、デュエマらしくない。

《シャコガイル》は登場以来、ありとあらゆるエクストラウィンデッキのフィニッシャーと差し変わり、コントロールのフィニッシャーとしても採用もされるようになった。

半年もすると、世のコンボ・ソリティア・コントロールにおいて彼の採用率は圧倒的なものになる。

《フォーミュラ》《ジエンドオブユニバース》《ヴォルグ》【ララバイLO】といった従来のエクストラウィン群を押し退け、環境のフィニッシュブローは《シャコガイル》一色となった。



やはり《シャコガイル》は強すぎるのか。また、何故面白くないと感じるのだろうか。






◉シャコガイルというカード


《シャコガイル》が多くのエクストラウィンデッキのフィニッシャーと差し変わり、コントロールのフィニッシャーに採用されるほどになったのには勿論その強さに理由がある。




◼︎他エクストラウィンに対する明確な優位性

従来のエクストラウィンは基本的に本来のゲーム感から逸脱したリソースや条件を要求する場合がほとんどで(手札or盾or場10枚、ループやワンショットエンジンによる無尽蔵なリソース)、それほどのリソースやタイムアドバンテージを稼げるエンジンを搭載していると言うことは、《シャコガイル》が条件とする山札切れまでリソースを稼ぎ切ることも出来るということに限りなく近しい。(【ゲイル】、【VV8ギガタック】、【猿ループ】、【白緑メタリカ】など)

その上で《シャコガイル》であれば、『残りの山札が少なくて従来のエクストラウィンカードだったら目標のリソースが稼げなかった』等のシーンにも条件を満たせる。

この点において従来の莫大なリソース量を要するエクストラウィンのものに比べ、《シャコガイル》は明確な優位性を持っているのだ。




◼︎5ドロー3ディス

そもそも大型手札調整のテキストが付いており、エクストラウィンのテキストも後発的な機能が可能なため、「とりあえず出す」が許される点でカードとしてのスペックが高い。

これにより再現できるゲームの幅が広がるといった点は、他のエクストラウィンカードやフィニッシャーのそれとは一線を画している。




◼︎デッキスロットを圧迫しない

《フォーミュラ》が《打つべし》、《ララバイ》等が証明に必要なループパーツを要求するのに比べ、《シャコガイル》は彼ただ一枚でゲームを決めることができる。

このように本来デッキの動きに不要なモノを入れる必要が無い点で、実質的にデッキの強さを向上させているのだ。




◼︎条件を問わない

上記にもあるように従来のエクストラウィンは莫大なリソースや何かしらの条件を問うものがほとんどで、これを満たすための特殊なエンジンやループ機構を持っていない限り、それらのエクストラウィンを再現するのは簡単では無い。

しかし《シャコガイル》は違う。彼は結果こそ問えど手段を問わない。

本来のゲーム感から逸脱したリソース量を稼がずとも、普通のデッキの普通のカードだけで条件を満たすことができるのだ。

だからこそ【アナカラーシャコガイル】は産まれ、【ランデス】や【トリーヴァ】といったコントロールのエクストラウィン・フィニッシャーとしても定着した。

デッキを寄せる必要も無く、単体で機能し、条件を問わない。

その柔軟性はエクストラウィンデッキの枠を飛び越えたのだ。コントロールデッキの視点から見た彼は、現代の《ボルメテウス・ホワイトドラゴン》もしくは《「祝」の頂 ウェディング》と言ったところだろうか。






◉シャコガイルは強すぎるのか


このように《シャコガイル》は、従来のエクストラウィンカードに比べ明確な優位性を持っているだけでなく、手段を問わないその柔軟性から、ありとあらゆるデッキで採用率を高めた。

やはり彼は強すぎたのだろうか。




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勿論そんなことはない。断言できる。


何故なら《シャコガイル》を使うデッキがゲームに勝つ時、その勝因のほとんどは《シャコガイル》には無いからだ。

《シャコガイル》を使うことでそのデッキの勝率は伸びるのは間違いない。しかし「ここが○○でなく《シャコガイル》だったからこそ勝った」といった試合の数は全体の総数に対してわずかなモノだ。

別に《ジエンドオブユニバース》でも勝っただろう。ここは『VANナイン』でも変わらなかった。

しかしそれでも《シャコガイル》を使わない意味は無いのだ。実試合における残りの何パーセントかのゲームで、彼は本来負けていたゲームを勝ちにしてくれる。現プールで彼が最も優秀だからだ。



そう。ゲームの勝敗を決定付けるのはシャコガイルではない。

彼が強いからデッキを組むのではなく、強いギミックのデッキを組む先で彼が待っているのだ。


もしそうでなければ《シャコガイル》を使うデッキが同時期にこんなに沢山存在するはずがない。

本当にデッキの強さがエクストラウィンカードのフィニッシュ力に起因しているのであれば、ある環境におけるそのフィニッシュプランのデッキは同時に3つも4つも存在し得ない。時間が経てば必ずどのデッキがより上手くそれを使いこなせるかが明白になるからだ。

しかし《シャコガイル》を使う【ゴクガサイクル】がいて【ゲイルヴェスパー】がいて【ビッグマナ】がいて、そしてそんな環境でも【VV8ギガタック】や【轟破天】や【ランデス】等のデッキを使おうとするプレイヤーがいる。しかもそのどれもが全く違う足回りを使用して、だ。

この現状のプレイヤー達の意識こそがデッキの強さの根幹が《シャコガイル》にはなく、その過程にあるという何よりの証拠である。


これら根拠が《シャコガイル》が強すぎるカードで無いことを証明してくれている。






◉シャコガイルが殿堂しない理由


シャコガイルは強すぎない。これがこのカードが規制されるに足り得ない最大の根拠だ。さらにこの《シャコガイル》単体が強すぎないといった点に関連して、《シャコガイル》が持つカード性質上彼が殿堂し得ないもう一つの根拠がある。

『規制止む無しとされるほど強すぎる《シャコガイル》のデッキが現れた時、《シャコガイル》に規制を掛けても意味が無い場合が多い。』から、といったものだ。

それはフィニッシュタイミングのみでしか出力を発揮しないこのカードの性質上の問題。

《シャコガイル》単体が強すぎない以上、彼を使うデッキが勝ちすぎる時、その原因は必ず《シャコガイル》を出すまでの過程の方にある。必ずだ。

現環境のゲームスピードにおいて《シャコガイル》を使うようなコンボチックもしくはロングランなデッキが本当に強すぎる場合、《シャコガイル》を規制したところで結果が変わらないのは想像に容易い。

【白緑メタリカ】や【猿ループ】を思い出してもらえると分かりやすい。彼らのように本当に強すぎるエンジンを持つデッキは、もし《シャコガイル》が規制されようとも、その暴力的なリソースエンジンで他のエクストラウィンすらも容易く使いこなすだろう。

勿論勝率そのものは下がるだろうが、デッキの強さの本質が消えない限りそのデッキは強すぎるままだ。



《シャコガイル》単体は強すぎないし、だからこそ彼を使うデッキが強すぎる場合、彼に規制を掛けても止まらない。

意味が無いのだ。

そしてこれは当然開発側も理解しているだろう。だから《シャコガイル》は殿堂しない。






◉ヘイト総量


ここまで書いていて気になった。逆に《シャコガイル》の規制を予想しているプレイヤーは、どのような考えを持ってそう予想しているのか。

殿堂しそうだなと思うどころか、私には殿堂するための理由に全く見当が付かないほどだ。

しかしプレイヤーからは常に規制の声が絶えない。


「つまらない」。「デュエマじゃない」。


その原因が《シャコガイル》へ向かうヘイト総量にあるのではないかと私は考える。


前述した通り、《シャコガイル》はカードとして強すぎることは無いが、従来のエクストラウィンやコントロールフィニッシャーに対して明確な優位性を持っているがためにその採用率は高く、結果的に現環境において彼に殺される機会は非常に多い。

本来それらのデッキは、もし《シャコガイル》が無くとも他の手段を用いて相手がつまらないと感じるレベルの封殺をすることのできるリソースエンジンとデッキ性質を持っており、且つそのように相手を封殺する目的で握られたデッキである。現プールでは《シャコガイル》がそれに最も相応しいというだけに過ぎない。


《シャコガイル》でなく『ヴォルグ連打』で殺されるなら面白いのか?《ジエンドオブユニバース》でエクストラウィンされるならデュエマなのか?そんなことはないだろう。

彼らはその都度つまらないと感じているはずだ。デュエマじゃないと叫ぶはずだ。


《ヴォルグ》や《ジエンドオブユニバース》に殺される機会が、今は《シャコガイル》ただ一人に集約されているだけである。同様にエクストラウィンに対するヘイト値やストレスも一身に《シャコガイル》が受けているのだ。

だからこそ《シャコガイル》=つまらない・デュエマじゃないというイメージが先行しているのではないかと踏んでいる。しかし実際にはそう感じる機会の総数はほとんど変わってはいない。

《シャコガイル》がそのように捉えられているのはあくまでそれらコンボチック・ロングランなデッキでの《シャコガイル》の支配率が高いからで、《シャコガイル》が強すぎたり、他の封殺系フィニッシャーに比べ特別つまらないからではないはずなのだ。






◉シャコガイルがつくる未来


私は《シャコガイル》というカードが結構好きだ。エクストラウィン系統の中では《ヴォルグ》の次に好きかもしれない。

何かとヘイトの向かいやすいカードではあるが、実は彼が貢献したのはデッキの向上だけではない。


【ゴクガサイクル】。


かのデッキは他のエクストラウィンデッキにも劣らないリソースエンジンを有しているが、変換先の問題から《ジエンドオブユニバース》や《フォーミュラ》には恵まれなかった。

しかし《シャコガイル》はそこにいた。彼がいたからこそ、初めてエクストラウィンが出来たのだ。《シャコガイル》の条件の緩さが新たなデッキタイプを産み落とした瞬間だった。



彼は他のエクストラウィン群を全て過去のものとするほどの強さを持ったが、その強さはなにも完全に一辺倒なものではない。【ゴクガサイクル】を産み落としたように、多様性を許容する一面もある。

この記事で書いたようにまだ彼が殿堂しないのであれば、この先まだまだ想像もつかない【ゴクガサイクル】のようなエクストラウィン群と出会える日が来るのだろう。






◉おわりに


しかし本記事の考察をする上で《シャコガイル》と真剣に向き合った私は、彼を殿堂カードたらしめる出力を発揮させてしまうレシピを作り上げてしまったのだ。

ここまで殿堂しない殿堂しないと読ませた上で大変に申し訳ないのだが、このレシピを開発側が試した時、その時こそが彼の殿堂入りが決まる瞬間となってしまうだろう。本当にすまない。



『シャコ貝のオリーブオイルがけ』

シャコ貝…3つ
トマト…1個
オリーブオイル…大さじ2
塩…少々
しょうゆ…小さじ1
メメント守神宮…4枚



しょうゆ小さじ1だけだとどうしても【轟轟轟】が止まらないので《メメント》入れました。


  1. 2018/11/14(水) 19:02:40|
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バニラは青汁みたいなもん





昨日TLで「デュエマがこんなんだからやめます」みたいなブログが流れてきた。

・テキスト不備が多いから。
・エキスパンションごとに使わないバニラ等の弱いカードが多すぎる

という二つの理由が原因でやめるのだそう。


テキスト不備はヒューマンエラーが関わるのでしょうがなくね?以外の感想が無いから平行線にしかならない…。

けど、バニラについてはバニラの素晴らしさを伝えることができる。

実際この人のブログのみに限らず、「バニラみたいな使わないカード入れるくらいなら、面白いカードを入れたりするか、一層の事入れないで欲しい」みたいな意見は日々よく目にするものだ。


それじゃあ伝えなきゃな。俺にできることはこれだけだ。いや、バニラはすごいぞマジで。すべてのtcgはバニラに支えられてると言っても過言ではない。




◉バニラはtcgの命


バニラは三つの面において、tcgの命を守ってくれている。


【元気】バニラは、エキスパンションの商品価値を高めてくれる。
【健康】バニラは、tcgが即死する機会を減らしてくれる。
【長寿】バニラは、tcgの寿命そのものを延ばしてくれる。







◼︎【元気】バニラはエキスパンションの商品価値を高めてくれる。


そもそも何故バニラみたいな弱いカードをエキスパンション内に入れなければならないのか。

これは当たり前な話だが、tcgにはレアリティがあるからだ。

レアリティという希少価値の基準を定め、強いカードをレアリティの高いものに設定し、弱いカードをレアリティの低いものに設定する。

そうすることで強いカードが一人当たりに回ってくる枚数が減り、商品がより多く売れることを狙っているのだ。

特にMR、SR、VR、R、U、Cと数多くレアリティを分けているデュエルマスターズに関しては、その強弱に差を付けるのが難しく、必然的に一番最低レアリティのCにはバニラや準バニラ等の明確に使われないだろうと感じるカードが設定されやすい。


そこで「その弱いカードがいらないって言ってるんだよ!」って人に聞いて欲しい。

弱いカードが少ないエキスパンションが価値が高いように感じているのかもしれないがそれは違う。

tcgのエキスパンションというものは、強いカードが沢山入っているエキスパンションこそ価値が高いのだ。


例えばR4種(内1種センノー)、U6種(内1種オニカマス)、C8種みたいなエキスパンションだったとしよう。

この中から弱くて使わないであろうカードを完全に抜ききってエキスパンションを組んだぞ。勿論Cのカードはすべて消えた。

すると一番最低レアリティにオニカマス率いるUレベルの強さを持ったカード達がCが落ちてくる事になる。センノーだってU程度のレアリティだ。

となれば勿論オニカマスやセンノーの価値は落ちる。一箱向けばオニカマスとセンノーの群れ。勿論SRやVRなどそのエキスパンションの顔を張るカード達も、それぞれ希少価値が薄くなっていく。


確かに弱いカードが消えた事で、そのエキスパンションの強さの平均値は上がった。しかしそれは裏を返せば、強いカードをいつもより簡単に集めやすいエキスパンションだという事だ。

今まで4箱剥いていたのに、その弾は3箱剥けば欲しいものが全部手に入った。オニカマスなんて10円ストレージで顔馴染みだ。

それでは商品は売れない。1パックあたり、もしくは1箱あたりの価値が薄いからだ。

そう。バニラ率いる弱いカードは自身が弱いがために、自身より強いカード達の価値を高めてくれる。彼らがいる事でデュエルマスターズはたくさん売れる。彼らがいる事でデュエルマスターズは元気に続いている訳だ。






◼︎【健康】バニラは、tcgが即死する機会を減らしてくれる。

「じゃあUの強さのカードをCの枚数分新たに作って、Cのカードにすればいいじゃん!」

確かに。そうすればCも強いし、元々Uのカードもそれなりの人気を保ったままだ。

よしじゃあそれを今後ずっと続けて行こう!

…しかしそれはある日、そのtcgの即死を呼ぶ猛烈な毒となる。


エキスパンションを開発する上で、テストプレイを避けて通ることはできないだろう。

それはMR、SR、VR、Rといった高レアリティの物は勿論、Uみたいな「使えるカード」もやっているはずだ。

特にデュエルマスターズみたいな過去に無限のプールを持つtcgは「面白いカード」とか「相性が良ければ強そう」なカードすら、テストプレイを通さない限り完全に安全だとは言えないだろう。

そしてそんな「面白い」とか「使えそう」なカードは、Uにも多く存在する。

Uの強さのカードが増えるということは、その分Uのカード分のテストプレイの負荷がかかるということだ。

その負荷は必ずそのエキスパンションのSRやVRといったトップレアリティの物に響いてくる。今までトップレアリティにかけてきたテストプレイの時間が、少しずつUに奪われていく。

そしてある日突然産まれるのだ。《ヤバげな豆の赤ちゃん》が、産声を上げながら。


そこでバニラ率いる最弱軍団のお出ましだ!最弱軍団の名に恥じない働きをするぞ!勿論テストいらないです!テストプレイヤー様方には一切手間を取らせません!肩でもお揉みしましょうか!パックには自分たちで入っておきます!

そんなテストプレイに負荷をかけないバニラ達は、tcgの日々の健康を守ってくれているのだ。






◼︎【長寿】バニラは、tcgの寿命そのものを延ばしてくれる。

「じゃあテストプレイヤーの数を増やせよ!もしくは商品発売を遅らせてもいいからテストプレイの時間を増やせよ!」

なるほどな!確かにそれなら即死の機会も少ないまま、より良いエキスパンションを作れるかもしれない。


よしじゃあ仮にテストプレイヤーの人数を増やして、テストプレイの時間も増やして、Uの強さのカードが沢山入ってるエキスパンションを作りました。さて何が待っているでしょう。

それはデュエルマスターズが迎える、より早い寿命だったとさ。


どんなtcgにも終わりはある。カードはインフレするものだからだ。そうでなければ商品として売れない。インフレして、進化して、最後には天井にぶつかり死ぬ。

スタン落ちの制度を設けてないデュエルマスターズみたいなゲームにおいて、それは避けられない。

やっと最近になって2ブロックといった限定構築レギュレーションが出来たが、通常に比べるとまだ人気は浅く、将来的に伸びる保証もない。

デュエルマスターズはまだ、スタン落ちの制度の無い通常構築に縛られている。その間は、この寿命の概念に悩まされるのは仕方がないことだ。


Uの強さのカードは、Cに比べて割とはっきり強さを持っているものが多い。最近のエキスパンションのUとCを見比べてもらうとすぐわかるだろう。

Cが2-3枚しか使われないのに対して、Uは5枚なんてザラに使われる。

そのはっきり強さを持ったカード達を、今の倍以上のペースで世に送り出すと言うのだ。

それは少しずつでもインフレの歩みを進めて行くことに通ずる。また、互換カードばかり出すわけにはいかないため、将来的に出すカードのテキストの幅を狭めることにもなる。

今の弾は前のUに比べ違う挙動で強いもの、次の弾は今の弾のUに比べ違う挙動で強いもの…。

そうするとその波はいつしかRに届きかねない。圧迫されたRはより強さと個性を求めてVRを圧迫しかねない。

こうやって少しずつでも、いつしか必ずデュエルマスターズの寿命を縮める一手となるのだ。必ずだ。


しかしバニラは違う。何故か。
それは、彼らがバニラだからだ。

刷りたいならいくらでも刷ればいい。デュエルマスターズの寿命を縮めることなんてない。毎秒刷れ。

Uなんて圧迫しないさ。何故なら俺らは君たちに比べてはっきり弱いからな。毎秒刷れ。


そう。バニラははっきり弱く、またはっきり個性が無いが為に、デュエルマスターズの息を長くしてくれる。彼らがエキスパンションに居てくれることは、そのtcgの長寿に繋がるのだ。






◉まとめ

以上の三点で、バニラはtcgの命を守ってくれている。

しかもここに加えてバニラと相性の良いデュエルマスターズの人気コンテンツがある。


それは勿論、重厚な背景ストーリーのことだ。

バニラはバニラであるがゆえに、テキストボックスの余り方が尋常ではない。田舎のコンビニの駐車場レベルの広さだ。

よってデュエルマスターズが誇る重厚で面白い(マジで面白いから読んでない人には読んで欲しい)背景ストーリーを存分に載せることが出来る。

って事でバニラの凄さを伝えるぞ記事を終わりにしたい。少しでも彼らの凄さ、格好良さが伝わってくれたなら幸いだ。


では最後にオチとして皮肉を交えて言っておこう。








バニラは、テキスト不備が少ないのも魅力的だぞ。

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  1. 2018/09/30(日) 17:42:20|
  2. DM
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