キントレスキーの墓場

主にDMやアニメの事を書き連ねるブログです。

黒緑速攻が消えたワケ



今でこそ最速は赤の領分だが、デュエルマスターズには黒と緑が最速に君臨していた時代があった。それも1シーズンや2シーズンではない。6年間だ。


【黒緑速攻】。


1コストアタッカーの種類に長けた黒と緑はそのカードプールの広さを活かし、デッキの半分以上を1コストのクリーチャーで染めると、極限まで高められた再現性を武器に序盤の多面展開で他のデッキを圧倒した。

その速度はままに3ターンキルを起こすほどのものであり、リーサル速度の上限値だけを見れば現環境のトップメタとも遜色はない。


【成長バスター】や《龍装 チュリス》が登場した今でこそ3ターンキルなんてものは日常茶飯事となったが、当時彼らの右に出る者は無く「《フェアリー・ライフ》を撃った次のターンにはゲームが終わった」などとよく謳われたものだ。

そんな【黒緑速攻】は6年間に渡り環境トップをひた走るとアグロデッキの象徴と言えるまでに成長し、どこぞでは歌が作られ歌われるような輝かしい活躍を収めたが、ここ数年はその息を完全に潜めている。


彼らがその姿を消し始めたのは2015年/rev期辺りから。ここで一体何が起こったのか。





◼︎ 侵略・革命チェンジの登場


今まで【黒緑速攻】は、その速さをもって相手の防御札を乗り超えてきた。

1枚や2枚程度のS・トリガーで踏みとどまったところで、まだその背中は遥か先。相手がリーサルを切り返したり、盤面制圧をする前に押し切ることが出来たのだ。

しかし侵略・革命チェンジが登場したことでそれは一変する。

◉『デッドラインの変化』
◉『カウンター性能のインフレ』

が起こったのだ。



◉『デッドラインの変化』


まず、単純に黒緑速攻側のデッドライン(相手がこのマナ域まで到達したら大体死ぬってライン)に大きな変化が起こる。

以前まではメインフェイズにプレイされる即死級のエンドカードは《暴走龍 5000GT》であったり《獰猛なる大地》×《勝利宣言 鬼丸「覇」》であったりとそのコスト域は高く、

基本的にはブーストから投げる『超次元ホール』や《龍覇 グレンモルト》による多面処理等が決まって、やっとどうにかなるか…ならないか…というレベルのゲームが繰り広げられていた。


しかし侵略・革命チェンジの登場により、明確なデッドラインが4ターン目前後にまで大きく引き上がる。


1枚のカードから6打点を組める高い打点効率を持つ《蒼き団長 ドギラゴン剣》。
一度に複数枚の侵略をすることで強烈な盤面干渉を行える《轟く侵略 レッドゾーン》や《S級不死 デッドゾーン》。
更には4.5ターン目に飛んでくるロックカードである《百族の長 プチョヘンザ》や《時の法皇 ミラダンテⅫ》。

基本的に5マナあればゲームエンド級の大型の侵略・革命チェンジ獣が飛んでくるのだ。


『超次元ホールやグレンモルトによる多面処理が決まってどうにかなるか…ならないか…』

から

『超次元ホールや侵略・革命チェンジ元をプレイするとゲームに勝つ』

にまでゲームのハードルが一気に下がる。


以前まで《暴走龍 5000GT》や《獰猛なる大地》の横に据えられていたデッドラインが、【黒緑速攻】のリーサルターンのすぐ横にまで肩を並べてきたのだ。




◉『カウンター性能のインフレ』


【黒緑速攻】が消えた理由として、S・トリガーが強くなった事がよく引き合いに出される。確かにrev期から登場したS・トリガー群は優秀で、彼らを追い詰めた一因であるのは間違いないだろう。

実際これらの優秀なS・トリガーはその高い出力で【黒緑速攻】を減速させると、前述したデッドラインまでゲームを持ち堪えさせることに貢献した。


しかし最大の問題点として、侵略・革命チェンジは「お世辞にもS・トリガーとして高い出力を持つとは言えないカード」までもゲームエンド級の出力にまで引き上げてしまったことが挙げられる。


『侵略元・チェンジ元となるトリガー獣』
である。


侵略・革命チェンジは場に侵略元・チェンジ元さえあれば全くマナが無くても使用できるため、それらのトリガー獣を踏ませるだけでゲームエンドまで持ち込める。

そう、このギミックそのものが非常にカウンター性能に長けており、速度差で戦う【黒緑速攻】に対して構造的に強いデザインをしていたのだ。


それまで即死級のトリガーというものは数えるほどしか無かったのに、

《葉嵐類 ブルトラプス》を踏んでも
《終断γ ドルブロ》を踏んでも
《青寂の精霊龍 カーネル》を踏んでも

もうそれだけでゲームが終わってしまうレベルである即死級のトリガーを、彼らは格段に増やしてしまった。


これらに耐性を持たない【黒緑速攻】は、この侵略・革命チェンジが持つカウンター性能の高さにより、どんな試合展開でもトリガー獣を1枚踏むだけで簡単に逆転を許してしまういった致命的な弱点を背負ったのだ。



ーーーー


このように、侵略と革命チェンジがもたらしたカードパワーのインフレーションは、【黒緑速攻】の速さを否定していった。これこそが【黒緑速攻】が消えた最大の外的要因である。





◼︎ 侵略・革命チェンジに対抗するには


ではそんな侵略や革命チェンジに対して【黒緑速攻】はどう対抗していけば今の環境を戦えるのか?それは現環境のビートダウン群が体現してくれている。


【①】「侵略・革命チェンジに対してのメタを投入する」

例)
・《異端流しオニカマス》
・《洗脳センノー》


【②】「侵略・革命チェンジによるカウンターに対してこちらも解答札を用意する」

例)
・《蒼き団長 ドギラゴン剣》のカウンターリーサルに対しての《閃光の守護者 ホーリー》《終末の時計 ザ・クロック》などのS・トリガー。
・《百族の長 プチョヘンザ》《時の法皇 ミラダンテⅫ》といったロックカードに対しての《ドンドン吸い込むナウ》などの除去札。


【③】「そもそもそれらの契機となるS・トリガーを封じる」

例)
・『単騎ラフルル』
・《ジョジョジョ・マキシマム》など


以上の3つが基本だ。

現環境の第一線で戦っているデッキはこの①②③の全てを、もしくは複数を持っている場合がほとんどである。


侵略・革命チェンジの登場により、環境で戦う多くのデッキが、速度のみに頼ったビートプランへの完全な耐性を持ち始めたため、これらへのメタ要素が必須条件となったのだ。

現にこれらのメタ要素を一切持たない・持てないアグロ・ビートダウンが十分に活躍していないこの現状こそが、それらのデッキがこの環境の第一線で戦うに値しないアーキタイプであることを証明している。


【黒緑速攻】も最低限、①②③の内のいずれか2つを構築に取り入れなければ環境への復権は難しいだろう。それほど昔のビートダウン事情と今のビートダウン事情は違うのだ。






◼︎ 何故黒緑速攻はそれができない?


では何故、それとわかっていながら【黒緑速攻】はこれらのメタ要素を持たずに環境の底に埋もれているのか。


それは【黒緑速攻】が黒緑速攻であるからこそ発生する

◉『スロット圧迫』
◉『カードプールが大きく縛られる』
◉『コンセプト上メタ要素が機能し辛い』

と言った複数の問題点を抱えているからである。



◉『スロット圧迫』


前述した通り【黒緑速攻】はその暴力的な速度と高い再現性を得るために、デッキのほとんどを低コストアタッカーで埋め尽くすといった重いスロット圧迫を背負ったデッキだ。

逆にそうしなければ今のような再現性の高い多面展開は不可能になってしまう。

つまり、デッキ内のメタ要素の濃度を高めれば高めるほどデッキの本来の強みを阻害し、【黒緑速攻】は黒緑速攻でいられなくなるのだ。



◉『カードプールが大きく縛られる』


次に実際の構築段階において【黒緑速攻】にメタ要素を組み込もうとした際に弊害となるのが、カラーリングの問題である。

【黒緑速攻】は再現性の高い展開をするためマナベースを非常に重要視している。デッキのカラーリングを完全に縛り、その上で多色カードの枚数まで抑えてあるのだ。

つまり最低限『色が黒か緑で、且つ単色が望ましい』条件に合致したカードである必要がある。


また【黒緑速攻】は、序盤から多面展開をするといったデッキコンセプト上、リソースの尽きる速度が早い。

そのため、

●「マナの天井がすぐに頭打ちするため、プレイできるメタカードのマナコストが限られてくる。」

●「手札消費が激しいことでハンドレスな状態に陥りやすく、アンプレアブルなカードをトップから引いた場合に直接的な敗北の原因になりやすい。」

といった性質を持っている。


これらの性質もメタ要素を組み込もうとした際に採用できるカードの幅を極端に狭くしており、メタ要素の積み辛さに拍車を掛けているのだ。



◉『コンセプト上メタ要素が機能し辛い』


そして何よりも展開重視である【黒緑速攻】のデッキコンセプトと、メタ要素そのものの相性が壊滅的に悪いことが挙げられるだろう。


【黒緑速攻】は1ターン目から連続的に展開したクリーチャーがフルタップの攻撃を仕掛けることでその速度を生み出す。

つまりはメタ要素がプレイされるそのターンまでパンチを待てないのだ。待っていては【黒緑速攻】は本来の速度を完全に失う。

そのため、もし実際に【黒緑速攻】の条件に合致したメタ要素が登場しても、現環境のビートダウンに比べてその扱いが格段に劣るのは間違いない。





◼︎ 現環境のトップメタとの比較


これらの問題点により、【黒緑速攻】は現環境で生きてゆく術を失っている。その点、現環境で戦っているビートダウンは違う。


一番対照的で代表的な【ドギラゴン剣】を例に挙げよう。

彼らはどんなデッキにおいても3種類のカードで6打点を作れる。
『チェンジ元・ドギラゴン剣・ウララー』だ。

これらをフルスロット積んでもメインデッキ40枚のうちのたった12枚。


【黒緑速攻】が
『メインデッキ40枚とガッチガチの2色構成』を賭してやっとの思いで作る6打点の3ターンキルを、

【ドギラゴン剣】は
『12枚とフラットな1色』だけで行う。


残り28枚は何を積んでもいいのだ。
残り全てS・トリガーを積んでもいい、残り全て攻撃的なカードでもいい。



この余ったデッキスロットにS・トリガーやシノビを入れることで得られる

『自分より速い相手に追いつくことができる速度』。

この余ったスロットに相手のS・トリガーを封殺するカードを入れることで得られる

『自分より遅い相手から追いつかれない速度』。

この余ったスロットにドローソースを入れることで、本来であれば妨害により減速していたはずの自分の足を

『減速させない速度』。



実際のゲームでは目に見えない。
速度を凌駕する速度。

これこそ、【黒緑速攻】が持つことを許されなかった別次元の速度。

『スロット圧縮量』である。



それこそ単純速は今もなお同じ領域で凌ぎを削っているだろう。それは間違いない。

しかし、この別次元の速度は【黒緑速攻】を置き去りにした。そして今となっては新時代のビートダウンの常識になっている。





◼︎ ビートダウンに必要なもの


単に「ゲームスピードが上がった」とか「昔よりトリガーが強くなった」だけでは片付けきれない高い壁が、【黒緑速攻】と現代のビートダウンの間には何枚もあった。


【黒緑速攻】はもういない。


彼らを始めとする、昔ながらの速度と熱量で押す速攻は、別次元の速度に追いつけず時代の闇に溶けて消えた。

しかし別次元の速度、つまりスロット圧縮量はあくまでデッキ性質であり、デッキの強さそのものではないことを忘れてはいけない。

現に《蒼き団長 ドギラゴン剣》登場後も、これよりスロット圧縮量の小さい【レッドゾーン】が度々その姿を現している。



オニカマスなどの強力なメタ要素が混じり行くこの環境では、どうメタが動き、何が強くなるかなんて誰にも想定できない。

【黒緑速攻】を始めとしたメタ要素を持たないビートダウンも、環境トップに留まることは難しいだろうが、上手く環境の隙を突けば大型大会を勝ち抜くことができるポテンシャルを秘めているのは間違いないのだ。

重要なのは【黒緑速攻】が消えたことの本質を見極めることと、経験を活かすこと。これらの関係性は今後もトーナメントシーンで必ずお目にかかるだろう。



そして、速さだけでは勝てなくなったこの時代に、速さは何を見せてくれるのか。


《‘‘轟轟轟’’ブランド》。


新世代の長が率いる【ビートジョッキー】は、私がここでこんな話をしていても、きっと知らぬ顔で最速を目指すのだろう。

こんな理屈をこねて焼いたような記事なんて、引きちぎってブン投げるような、そんなシビれる速さを期待したい。





◼︎ 新時代の黒緑速攻


そしてこのような考察をする中で、現環境でも戦える【黒緑速攻】の構築を思い付いた。ぜひ参考にして欲しい。


『黒緑速攻ver.2018』

2 x トレジャー・マップ
4 x ドンドン打つべしナウ
4 x ファントム・ベール
4 x デデカブラ
4 x 界王類七動目 ジュランネル
4 x 天斬の悪魔龍 ジュランデス
4 x デスマッチ・ビートル
4 x ジャンボ・ラパダイス
4 x ジーク・ナハトファルター
4 x 天風のゲイル・ヴェスパー
2 x 水上第九院 シャコガイル


依然20枚以上の1コストの濃度を保つことで序盤の多面展開の再現性を担保。その上で、

❶「侵略・革命チェンジに対してのメタを投入する」

…《デスマッチ・ビートル》


❷「革命チェンジによるカウンターに対してこちらも解答札を用意する」

…《蒼き団長 ドギラゴン剣》のカウンターリーサルに対しては《ドンドン打つべしナウ》。


❸「そもそもその契機となるトリガーを殺す」

…《水上第九院 シャコガイル》


と、なんと上記の全てを満たした現環境チューン型の新時代【黒緑速攻】である。



すげえ!!!!

しかも《百族の長 プチョヘンザ》や《時の法皇 ミラダンテⅫ》によるロックに対しては、《ドンドン打つべしナウ》+《ファントムベール》で除去が出来るぞ!!環境トップ待ったなし!!!!


ドンドンドコドコ!!


うんちぶりぶりブリキング





おわり。



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  1. 2018/06/08(金) 19:58:03|
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ドギラゴン剣というカードの話




《蒼き団長 ドギラゴン剣》。

長いデュエルマスターズの歴史においても、ここまで強く、長く、熱く、トーナメントシーンを盛り上げ続けたカードは他に無いだろう。

デュエルマスターズの象徴…
デュエルマスターズと言ったら…

かの無双竜機がそうだっただろうか。
しかしそれは所謂バグカードであり、本来望まれたデュエルマスターズを歩んだかは定かでない。プレイヤー間では度々黒歴史としても扱われ、悪名としての所以も名高い。


しかしドギラゴン剣は違った。

彼自体は《無双竜機ボルバルザーク》にも決して劣らず、いや間違いなく勝るであろうカードパワーを有しはしたが、また彼の周りも一筋縄では倒れなかった。

彼にはその強さと同時に、数多のライバルが存在したのだ。

レッドゾーン、デッドゾーン、サソリス、ハンデス、etc…

それら強豪の手により環境から弾かれてはその度に形を変え、盟友を変えては何度でも環境に戻ってくる。

アグロ、ミッドレンジ、コントロール、カウンター。百は降らないであろう顔を持つ彼は、結局のところ登場して今に至るまで、完全に環境から消えることは一度も無かった。


今なら惜しみなく言える。
デュエルマスターズの顔がボルバルザークの時代は終わった。

悪名でも皮肉でもない。
このドギラゴン剣こそ、今後語り継がれるであろうデュエルマスターズの顔たるカードになるだろうと。




◼︎『登場初期』


時は2016年春。
DMR-21 「革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣」にてレジェンドカードとして登場する。

発売直後、火を見るよりも明らかな拡張性とそのカードパワーに魅了されたプレイヤー達は様々な試行錯誤を繰り返していた。


●【ステロイド成長バスター】
●【シータバスター】
●【デッドゾーンバスター】
●【モルネクバスター】
●【レヴィア単騎】
●【ハンデスバスター】
●【ジャクポ】
●【赤単コダマショックバスター】


多種多様なデッキタイプが試され、棄却されていった。それこそ百のバスターと千のデッキが試されたであろう。それくらい拡張性に富んだテキストをしていた。

その後、多くのデッキは
《勝利の道標レティーシャ》
《勝利のアパッチ・ウララー》
に目を付け、ここにフォーカスを当てたビルディングがされていくこととなる。

そして登場から少しの時を経て、最初のドギラゴン剣が産声をあげた。




◼︎『クローシスバスター(アグロ)期』


登場当初、環境に蔓延していたレッドゾーンや同速度のミラーに対し、ステロイド色を基調とした速度で押すドギラゴン剣は苦戦を強いられていた。

先に動かれてしまうゲームにおいてはトリガーの質と量が明暗を分け、簡単に試合を取りこぼす。トーナメントシーンに持ち込むデッキとしては不安な要素が見受けられた。



●【クローシスバスター(アグロ)】

そこで初めて環境に躍り出たのがこのクローシスバスターだ。

ドギラゴン剣が行う強力なスロット圧縮を存分に利用することで、アグロデッキながら質の高いトリガーをふんだんに採用し、同型やレッドゾーンに対して高い耐性を持った。

また《勝利のアパッチ・ウララー》に大きくフォーカスを当てたこのデッキは、ルーターやそれに準ずるカードを採用し、とにかく
『チェンジ元+ドギラゴン剣+ウララー』
を揃えること注力した。それほど当時の環境におけるこのパッケージは強力だったのだ。



クローシス環境が進むとレッドゾーンがドギラゴン剣に駆逐され、ビートダウン対決はそのほとんどがドギラゴン剣ミラーへと移行した。ここらでプレイヤーは皆ひとつの共通認識に辿り着く。


「「「《勝利のリュウセイ・カイザー》がマジでヤバい。」」」


止まらないのだ。
いや、正確には止まりはするのだが、後に返す手を失う。

当時、【クローシスバスター】の多くはミラーにおいてトリガー時のリターンが大きい
《終末の時計 ザ・クロック》
《地獄門デス・ゲート》
のトリガーパッケージと、カードパワーで秀でる《ドンドン吸い込むナウ》を採用していた。

ストップ系のトリガー構成の中では最もカードパワーが高いパッケージだが、お互いがもたついた試合などにおけるクリティカルさと単純なバリューの高さを考慮すれば当然の選択である。

しかし相手の先手最速バスターウララーにトリガーした《終末の時計 ザ・クロック》は無力に等しい。
同タイミングでの6点ショットによる刺し合いにおいて、先手後手の差と《勝利のリュウセイ・カイザー》の存在は致命的だった。

だがプレイヤーもただ黙ってこれを受け入れていた訳ではない。すぐに派生系が複数誕生することとなる。



●【デイガバスター】

クローシスの派生系であるデイガバスターは、上記にある《勝利のリュウセイ・カイザー》への弱点を補完するため、白のトリガーを採用したデッキタイプだ。

《オリオティス・ジャッジ》
はバスターの効果によりマナが減りやすいミラーにおいて、ストップ系のトリガーに近しい基本出力を見せながらも、先手最速で出てきた《勝利のリュウセイ・カイザー》に対して耐性を持つ非常に優秀なトリガーである。

また
《ボルメテウス・ホワイト・フレア》
は最低限ストップトリガーとして役割を遂行できる中で、踏むタイミングによっては《勝利のリュウセイ・カイザー》を除去できるカードとして重宝された。



●【赤黒バスター(クローシス派生)】

そして汎用性の高い除去トリガー以外にも、プレイヤー達は回答を捻り出してゆく。

《熱血龍 バトリベンジ》。

登場当初はその扱いづらさからか姿を見ることはなかったが、ここにきて《勝利のアパッチ・ウララー》への強力なカウンターカードとしてその実力を発揮することとなる。

このカードによって最速で着地した相手の《勝利のリュウセイ・カイザー》に対して、こちらのマナセット前に除去を飛ばすことができるようになった。しかもそのままドギラゴン剣にもチェンジできるという優れモノだ。

《凶殺皇デスハンズ》
《共倒れの刃》
と共に採用されることでミラーにおける強力な《勝利のリュウセイ・カイザー》へのメタ構築となる。またこの時に《熱血龍 バトリベンジ》そのものが評価し直され、今後ドギラゴン剣を中心としたデッキで度々見かけることとなった。


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『クローシスバスター(アグロ)期』のドギラゴン剣

環境
●【クローシスバスター(アグロ)】
●【デイガバスター】
●【赤黒バスター(クローシス派生)】

その他
●【カウンターバスター】
●【デッドゾーンバスター】
●【プチョバスター両刀】

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◼︎ 『赤黒バスター(ボルシャック)期』


夏。

世はまさに
ドキッ☆ドギ剣だらけの大型大会!(禁断の上から)ポロリもあるよ♡

とあるCSでは支配率50%を超え、このカードは登場してほんの数ヶ月で環境図を完全に塗り替えた。

しかしここでもドギラゴン剣の拡張性。いや、流石と言うべきか。
あれだけ強力とされ誰もが信じて疑わなかったバスターウララーの投げ合いにも少しづつ変化が見られるようになる。



●【赤黒バスター(ボルシャック)】

《ボルシャック・ドギラゴン》
《革命の鉄拳》
による粘りのある防御力と、ドギラゴン剣の高い攻撃力を組み合わせたデッキタイプ。

【クローシスバスター】の先手最速の動きにも対応でき、革命0トリガーで着地した《ボルシャック・ドギラゴン》を革命チェンジで使い回せる事から、ターンを跨いでの連続的なショットを受け切ることさえ可能にした。

またこのデッキにおける《伝説の禁断 ドキンダムX》の強さは凄まじく、《ボルシャック・ドギラゴン》を革命チェンジで使い回せる事と相手ターンにも複数枚禁断を剥がせるデッキ性質が合わさることで、その防御力をより堅牢なものへと昇華させた。

夏の段階ではこの【赤黒バスター】へシェア率が大きく傾き、【クローシスバスター】と【デアリバスター】が後を追う形となる。



●【デアリバスター】
●【ステロイドバスター】

過激化したバスターウララーの投げ合いとトリガーの踏み合いに辟易していたのは【赤黒バスター】の使用者だけではない。

先の投げ合いで《勝利のリュウセイ・カイザー》の強さに魅せられたバスター使用者は、
《メガ・マナロック・ドラゴン》
の使用へと踏み切る。

1マナどころの騒ぎではない。2マナ3マナを封じてしまうのだ。

1ターンの差で勝負が決まっていたドギラゴン剣ミラーにおいて、2ターン3ターンのタイムアドバンテージの損失は死そのものであった。

しかし問題は《メガ・マナロック・ドラゴン》の左上の数字である。
仮想敵であるドギラゴン剣は3→5と4ターン目にはゲームを決めてくる。いくら着地させたら勝ちだとはいえ、同速度で戦っていては勝てるものも勝てない。

じゃあどうするのか。
こちらも2→4→6…いや、なんなら
2→《フェアリー・ギフト》+《メガ・マナロック・ドラゴン》
と動く事で先にマナロックをぶつければいいのだ。

そうして《メガ・マナロック・ドラゴン》の早期着地をメインストリームとしたドギラゴン剣は、緑色を取り入れ環境の渦へ飛び込んで行くこととなる。


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『赤黒バスター(ボルシャック)期』のドギラゴン剣

環境
●【赤黒バスター(ボルシャック)】
●【デアリバスター】
●【ステロイドバスター】
●【ズンドコバスター】

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◼︎ 『5Cバスター期』


秋。

【赤黒バスター】と【デアリバスター】が猛威を振るった暑い夏が終わると、DMR-22「革命ファイナル 第2章 世界はゼロだ‼︎ ブラックアウト‼︎」が発売される。

中でもプレイヤーの目を引いたのはやはり《時の法皇 ミラダンテⅫ》。
プレイヤー達がドギラゴン剣の時と同じように手当たり次第色んなデッキを作り試行錯誤を繰り返す中で、ドギラゴン剣と同居するデッキタイプも生まれた。



●【NEXバスター】
●【ガイアールベイビーバスター】

《凰翔竜機バルキリー・ルピア》
《ガイアールベイビー》
と言った1枚のチェンジ元から、
《蒼き団長 ドギラゴン剣》
《百族の長 プチョヘンザ》
《時の法皇 ミラダンテⅫ》
といった強力なチェンジ先へ変化するいいとこどり盛りだくさんなデッキタイプ。

メインストリームがブレていて一見完全なファンデッキのようにも聞こえるが、とりわけ【NEXバスター】に関してはデッキ内のサーチ総量が異常なまでに多く、少ないスロット圧迫量ながら各プランへの高いアクセス力を武器に、ひとときは環境で見かける時期もあった。



●【デアリリンネバスター】
●【赤黒リンネバスター】

《時の法皇 ミラダンテⅫ》が注目される最中、ドギラゴン剣が最大のシェア率を誇る環境でこのカードが注目されない理由が無かった。

《Mの悪魔龍 リンネビーナス》。

『多色マナ武装』。
登場時、その重さがどれ程のものかを完全に測りきれたプレイヤーはそう多くない。

一見強力なテキストを持ち、ただでさえ環境トップである【デアリバスター】【赤黒バスター】とカラーもテキストも相性の良いカードが出たのだ。喜んで飛び込むしかないだろう。

しかし現実問題、このカラーリングにおける『多色マナ武装:4』は存外に重く、下手な多色染めはこちらの最速マナロックを阻害し、相手のマナロックをより強力にした。

《Mの悪魔龍 リンネビーナス》が従来のドギラゴン剣を強化し、今以上の猛威を振るう。それは夢物語に終わった。



●【5Cバスター】

《時の法皇 ミラダンテⅫ》でも《Mの悪魔龍 リンネビーナス》でもない。

驚くことにドギラゴン剣最大の強化は、
《裏切りの魔狼月下城》にあった。

フルカラーであることから、自然とデッキ内の多色濃度は上がり、先の《Mの悪魔龍 リンネビーナス》も併せて無理なく多色マナ武装が達成できるデッキ構成。

ドギラゴン剣はこの高速化したマナロック環境であえて自ら速度を捨て、ゆっくりとした立ち上がりから連続的にパワーカードをプレイするコントロール色の強いものへと変貌を遂げた。

これだけ攻撃的なテキストのカードがコントロールゲームをする…?
登場当初、誰が予想しただろう。

しかし、《メガ・マナロック・ドラゴン》に締め上げられながらも残り少ないマナで《裏切りの魔狼月下城》をプレイし、盤面に残った相手のリソースを《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》で狩り尽くすその様は、まごうことなきコントロールのそれであった。

このデッキの登場により、本当に終わるのだろうかと疑われさえした所謂『マナロゲー』に一旦終止符が打たれる。

遂にコントロールにまで到達したドギラゴン剣。この【5Cバスター】は、秋から冬にかけてドギラゴン剣デッキにおいて高いシェア率を維持した。


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『5Cバスター期』のドギラゴン剣

環境
●【5Cバスター】
●【ミスプラバスター(4C)】

その他
●【NEXバスター】
●【ガイアールベイビーバスター】
●【デアリリンネバスター】
●【赤黒リンネバスター】

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◼︎ 『モルネクバスター期』


冬。

またもやドギラゴン剣に変化が現れる。



●【成長バスター】

アグロやビートダウンに始まりコントロールにまで至ったドギラゴン剣は、回り回ってアグロデッキに舞い戻ってくる。

赤緑を基調とした成長バスター。彼らは【5Cバスター】の《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》が関与できない最序盤にゲームを決める道を歩んだ。

狙い通りその剣はしっかりと【5Cバスター】の喉元を突き刺し、メタゲームへと参入を果たしていく。



●【モルネクバスター】

【ジョバンニスコール】の台頭と、【成長バスター】等の5Cバスターへ意識が向いたデッキが増えてきたことで、確固たる地位を築き上げた5Cバスターの足元も揺らぎ始めていた。

その頃、【ジョバンニスコール】を乗り越えるほどのブースト力を持ち、またマッドネスの総数により《裏切りの魔狼月下城》を乗り越えるデッキが登場する。

《超戦龍覇 モルトNEXT》。

年明け。
とあるプレイヤーが作った《超戦龍覇 モルトNEXT》×《蒼き団長 ドギラゴン剣》のデッキがあらゆるCSで結果を残したことで話題となり、以後これが基盤となる【モルネクバスター】が環境へ参入してゆく。

《裏切りの魔狼月下城》がコントロールのドギラゴン剣を作り上げたように、ビートダウン系統のドギラゴン剣も
《スクランブル・チェンジ》
の登場によって大幅な強化を遂げていた。

【モルネクバスター】はデッキ内の赤ドラゴンの濃度から、その恩恵を最大限に受けたデッキタイプである。《メガ・マナロック・ドラゴン》との相性は言わずもがな、『スクチェンネクスト』はその後の環境を表す代名詞となってゆく。


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『モルネクバスター期』のドギラゴン剣

環境
●【モルネクバスター】
●【成長バスター】
●【ミスプラバスター(霊峰)】

その他
●【マッドデッドウッドバスター】
●【ダイスベガス入りバスター】

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◼︎ 『クローシスバスター(ベガステック)期』


ドギラゴン剣が迎えた2度目の春は、
《異端流し オニカマス》というトンデモカードと戦うところから始まる。



●【クローシスバスター(ベガステック)】

【赤青レッドゾーン】を始めとした青の絡むデッキに広く採用された《異端流し オニカマス》は、今までドギラゴン剣が積み上げてきたもの全てを否定した。

単調なビートダウン系のドギラゴン剣は、アンタッチャブル持ちのオニカマスに手も足も出ない。
《メガ・マグマ・ドラゴン》
《テック団の波壊Go!》
などによる除去を前提としたコントロール色の入ったドギラゴン剣のみが環境に残った。

この頃流行り出した【クローシスバスター(ベガステック)】はこのどちらもを採用していることで《異端流し オニカマス》に耐性があり、また《裏切りの魔狼月下城》によるコントロール性能を持つドギラゴン剣だった。

この【クローシスバスター(ベガステック)】こそ、【5Cバスター】と共にコントロール系の二大ドギラゴン剣として環境に残ってゆくデッキとなる。


●【赤緑霊峰バスター】

夏の大型規制により【緑単ループ】が環境から消えると、浅めの制限で済んだ【モルネクバスター】が高いシェア率を占めるようになった。

また《異端流し オニカマス》の登場により、ビートダウンの主流がドギラゴン剣からレッドゾーンに移ったことで、環境はモルネクvsレッドゾーンへと移行する。

すると、その隙間を縫うかのようにミッドレンジ調のドギラゴン剣が姿を現した。

《次元の霊峰》
《神秘の宝箱》
が可能にしたスロット圧縮に加え豊富な選択肢を持つ、【赤緑霊峰バスター】の登場である。

霊峰バスターと言えば、
《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》
《メガ・マナロック・ドラゴン》
殿堂後の【ミスプラバスター】が記憶に新しい。

シータカラーに変化を遂げた【ミスプラバスター】は最大限まで高めた自慢のデッキパワーを活かし、冬の終わり頃に姿を現すと『モルネクバスター期』の環境を力強く戦い切った。

しかし、オニカマスへの対抗手段として《葉嵐類 ブルトラプス》のみでは不充分だったのか、オニカマス登場後は影を潜めていた。

【赤緑霊峰バスター】はその点を《ハムカツ団の爆砕Go!》で補ったミスプラバスター改と言ったところだろうか。

《ハムカツ団の爆砕Go!》
《葉嵐類 ブルトラプス》
というオニカマスに強いトリガー構成と、そこから繋がる《百族の長 プチョヘンザ》による制圧でレッドゾーンを圧倒。モルネクバスター相手には霊峰バスター最大の特徴とも言える高い安定感を武器に、多くの試合でバスターウララーを決めることを目指した。


======

『クローシスバスター(ベガステック)期』のドギラゴン剣

環境
●【クローシスバスター(ベガステック)】
●【赤緑霊峰バスター】

======







◼︎ 『群雄割拠期』


秋口に入ると【白緑メタリカ】と【ジョーカーズ】が大きく台頭。ここに対して突き刺さる
《メガ・マグマ・ドラゴン》
《温泉 湯あたり地獄》
を上手く扱えたり、環境に合わせて己の形を変えられる柔軟性の高いドギラゴン剣が環境に残った。

最大母数は未だ【モルネクバスター】。
次点で
【クローシスバスター(ベガステック)】
【5Cバスター(メルカトール)】
が続き、
その後ろを
【赤黒バスター(ボルシャック)】
【成長バスター】
が追いかけるまさに群雄割拠と言える構図となった。

【クローシスバスター(ベガステック)】はマッドネスに弱い《裏切りの魔狼月下城》から《解体人形 ジェニー》に差し替えるデッキも現れ、
【5Cバスター(メルカトール)】は瞬間的に公開領域を増やせる【アクアン・メルカトール】が投入されたことで早い段階で多くのカードに触れる機会が増え、メタデッキのような側面をも見せ始めた。

冬に‘‘例のネズミ’’が現れ、モルトネクストに大幅な規制がひかれるまで、この乱世が続くこととなる。


======

『群雄割拠期』のドギラゴン剣

環境
●【5Cバスター(メルカトール)】

その他
●【ドラグシュートバスター】
●【ボルバルエッジバスター】

======







◼︎ 『龍装チュリス爆誕!』


2017年12月28日。

年の瀬も迫る日のお昼に更新されたコロコロニュースでドギラゴン剣界に激震が走った。

今まで最速のドギラゴン剣は、一度も追随を許していない【成長バスター】ただそれだけだった。それと同じ速度でいきなり最終進化系が出て来るのだ。革命チェンジから革命チェンジへといった当初のコンセプトとはなんだったのだろうか…。

兎にも角にも鼠にも、その日発表された
《龍装 チュリス》
は、前評判が期待はずれになることもなく、むしろ発売後は前評判以上に強いという認識をプレイヤーに植え付け続けてゆく。

●【ステロイドバスター】
●【赤黒バスター(ボルシャック)】
●【成長バスター】
●【墓地バスター】
●【モルネクバスター】
●【ロマネバスター】
●【罰怒ブランドバスター】

等々、ドギラゴン剣本人が登場した頃と同じくらい様々なデッキで試された。そうこうしてる間にその後《龍装 チュリス》の代名詞となるデッキタイプが大型大会で結果を残す。






◼︎ 『赤青バスター期』


●【赤青バスター】

《熱湯グレンニャー》
《月光電人オボロカゲロウ》
《プラチナ・ワルスラS》
によりドギラゴン剣パッケージを集めながらビートダウンを行うデッキタイプ。

《龍装 チュリス》があまりに軽いことから、以前までであればドギラゴン剣を着地させるまでにブーストしていた時間帯を全て手札調整に当てることが出来るようになったことで可能になった構築とゲームプランである。

このデッキ最大の特徴とも言える異常なまでのハンドルーター数が、規制後においてもそれなりの『単騎ラフルル』のキャスト数を再現。

また《プラチナ・ワルスラS》による安定感のあるパンチと、『3tチュリスバスターウララー』によるドボンパターンを同時に併せ持った高いビートダウン性能が、トーナメントデッキとして圧倒的な強さを確立させた。



●【赤青t白バスター】
●【赤青白バスター】

3月に行われた全国大会では、従来の【赤青バスター】に《Dの牢閣 メメント守神宮》を組み込んだ、【赤青t白バスター】が頂点に立つ。

ミラーマッチにおける《異端流し オニカマス》の除去兼防御札として、その後多くの【赤青バスター】に取り入れられる。

更に時期が進むと、
《タイム1 ドレミ》
《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》
などのバリューが高い白のカードをガッツリ採用する派生系も現れ始めた。


======

『赤青バスター期』のドギラゴン剣

●【赤青バスター】
●【赤青t白バスター】
●【赤青白バスター】
●【モルネクロマネバスター】

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……







激戦の全国大会から早2ヶ月が経った。

新弾では更に【赤青バスター】系統への後押しとなる《龍装者 バルチュリス》が登場。

《ガンバトラーG7》
《ガヨウ神》
の登場で一気に勢力を拡大させた【ジョーカーズ】を
《龍装者 バルチュリス》
《‘‘乱振’’舞神 G・W・D》
で【赤青バスター】が押し返し、再度環境トップへ舞い戻った。

最近ではボールト大会でTOP4全てがドギラゴン剣に染まるなどの活躍を果たし、そろそろ殿堂入りするのではないかと騒がれ始めている。

登場して丸々2年。
歴戦の勇者とも言える姿に成長したこのカードは、未だ一切の衰えを見せる事なく第一線を走っていた。

悪名高き無双竜機でもない。ただ長く息をしていただけの刃鬼でもない。

2年間を最前線で戦い続けた。このカードにしか出来ない走りを見せた。

開発の手元を完全に離れてしまったカードなのは間違いない。既にその拡張性は誰にも扱えないところまで来ているのだ。もはやただのカードが、自我さえ持っているんじゃないかと錯覚を覚えるほどである。規制も止むなしだろう。

しかしプレミアム殿堂ならいざ知らず、ただの殿堂入りでこのカードが終わってしまうのだろうか。私には想像できない。

ドギラゴン剣の殿堂入り。

それは終わりと言うより、むしろ新しいドギラゴン剣の始まりにしか過ぎないのではないか。規制すらもあくまで新しい構築を楽しませるための一環に過ぎないと言った底の知れなさをこのカードから感じるのは私だけだろうか。

この2年間で彼が魅せた未だ天井の見えぬ高い拡張性は、そう思わざるを得ないほどのものだった。

もし殿堂入りしてしまったら、
もし殿堂入りしなかったなら、
次はどんなドギラゴン剣を見られるのだろうか。どんな戦いが繰り広げられるのだろうか。

そんな事を考えながら、彼が次に魅せてくれる世界を楽しみに待とうと思う。



















……






◼︎ 『ドギラゴン剣、クソデッキ大集合‼︎‼︎‼︎‼︎』



やったァーーー!!!!!ドンドンドコドコパフパフ!!!!いぇーい!!!!



●【NEXNEXTバスタープチョダンテバスター】
●【卍デリート卍バスター】
●【紅白革命】
●【Gアイニー2キルバスター】
●【ガチャバスター】
●【オーケストラバスター】
●【パラスバスター】
●【ベジラゴン】
●【ギガクローズバスター】
●【ゾロスター型ジョーカーズ剣】
●【ディープパープルバスター】
●【ドギラゴンダーツ】
●【ヒャックメーバスター】
●【ガチロボバスター】
●【フィーダスバスター】
●【刃鬼バスター】
●【イメンバスター】
●【サザンバスター】
●【バイクバスター】
●【ジョーカーズバスター】

自分が過去のドギラゴン剣調べてる時に目に付いたのはここら辺だけど、実際は人の数だけクソバスターがあると思う。ドギラゴン剣の拡張性はクソデッカーにも優しい!嬉しい!




●【ガチロボバスター】

《ガチャンコ ガチロボ》から出てきた
《恐・龍覇 サソリスレイジ》
《龍覇 ザ=デッドマン》
から《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》を出して、チェンジバスターから染色されたマナのガチロボ出すのは天才だと思った小並感。

やっぱこういうクレイジーな発想がたまにあるからクソデッキ探すのも楽しいんだよな。こう水族館見てる気分。




●【ディープパープルバスター】

まず、《ディープ・パープルドラゴン》を召喚し、その後革命チェンジを使うことで火のクリーチャーが手札に戻るので、ディープパープルのテキストが発動!

出てきたクリーチャーがSAなら再度革命チェンジからテキストが発動できるぞ!!



そう…。

【ドギラゴン剣デッキ】での「まず、《ディープ・パープルドラゴン》を召喚し、」って一文、
【キューピー3分クッキング】見てたら「ではまず10時間ほど寝かせた《塩生ハム》を加熱し、」ってレシピを紹介された時と同じ気持ちになる。




●【ジョーカーズバスター】

は?




●【NEXNEXTバスタープチョダンテバスター】

《ボルシャック・NEX》
から
《凰翔竜機バルキリー・ルピア》
へ繋ぎ、そこから
《蒼き団長 ドギラゴン剣》
《百族の長 プチョヘンザ》
《時の法皇 ミラダンテⅫ》
に加え
《超戦龍覇 モルトNEXT》
と言った豊富な選択肢から攻め手を選択して戦うデッキだ!!!

受けは4枚の《音階の精霊龍 コルティオール》からプチョヘンザかミラダンテを飛ばすぞ!!!

何言ってるかよくわからない人、今から徳の高いデッキ考察を展開するのでしっかり聞いてくれ!!














俺もよくわからん!!!!


終わりっ!!!!!
  1. 2018/05/20(日) 21:49:13|
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今年度のエキスパンションデザインを振り返って





すごい。
その一言に尽きる。

一応dmは初弾から遊んでいるし、その他にも多くのカードゲームと触れ合ってきたが、ここまで精度の高く、そして美しいエキスパンションを丸々一年間続けられたのは今年のdmが初めてなんじゃね?って思ってる。



◼︎環境で使われるカード

今まで、環境で使われるカードになる条件とは、個がデッキコンセプトになり得るほど大きな出力を出せるか、もしくは汎用性や拡張性に長けているかのどちらかを持っている事…

つまりはそれ単体が強いカードである事が基本的な条件だった。


例えば
【熱血星龍 ガイギンガ】が
【メガ・マナロック・ドラゴン】が
【復讐 ブラックサイコ】が
【超戦龍覇 モルト NEXT】が
【極・龍覇 ヘルボロフ】が
【蒼き団長 ドギラゴン剣】が
そして【ベイB ジャック】が
そうであったように。


かつてのデュエルマスターズでは、デザイナーズのコンセプトが環境に登る事は非常に少なく、環境に存在するデッキはグッドスタッフ性もしくはコンボ性の高いカードの集合体がほとんどだった。

デザイナーズは個性と新鮮味に溢れ、カードとしての魅力は大きいが、エキスパンション毎の商品価値とゲーム性の板挟みにより調整が難しい。


しかし今年はすごい。しゅごいしゅごーい!!!
優秀なデザインの賜物だろう。単体だと大して強くないカード、またデザイナーズ以外だと見向きもされないようなカードが、環境にいくつも顔を出す結果となった。






◆【洗脳 センノー】
◆【異端流し オニカマス】
◆【デスマッチ・ビートル】

事の発端はこいつらから始まる。
ただのメタカードに収まっていない強力なテキストと汎用性により、前年度までの侵略・革命チェンジを真っ向から否定した。
踏み倒しという現代水準では基本的なゲームアクションを奪われ、一時はこれらのメタを如何にメタるかというような環境も訪れたほど。

しかし非常に高いカードパワーを有するこれらも、この後出てくる様々なコンセプトを環境で戦えるようにするための、強引なデザインの一環であった。





◆《ジョーカーズ》

そう、今期のコンセプトは同時期に収録した
【洗脳 センノー】
【異端流し オニカマス】
【デスマッチ・ビートル】
という強力な踏み倒しメタ群に影響を受けないリソース消費をコンセプトにしている。

今年の顔であるジョーカーズも勿論例外ではない。


タイムアドバンテージを消費しせずにアドを稼げる【ゼロの裏技ニヤリー・ゲット】を起爆剤に、
・【破界秘伝ナッシング・ゼロ】
・【ヤッタレマン】
で一気にリソース変換を行うといった美しいデザイン。

そのほとんどを一部の既存カードと、たった1つのエキスパンションで作り上げた。


昨今は【ヘルコプ太】の登場によりリソース補充の再現性も高くなり、
・【消王ケシカス】
・【ジョジョジョ・マキシマム】
・【ジョット・ガン・ジョラゴンJoe】
の登場でコントロールとしての側面も形成された。


既存カードを取り込み、現代水準のゲームスピードに耐えられるリソース変換の機構を完成させ、それらを使うための理由をエキスパンション内に組み込む。

そしてそれらが環境にしっかり食い込むデッキパワーを維持しながら、それでも環境支配しない程度の妥協点を探るのにはどれだけの工数を経たのだろうか。


デザイナーズとしてここまで美しく完成されたモノは少なくとも自分は知らない。

このジョーカーズこそが、間違いなくDM史上最優のデザイナーズデッキだと思う。





◆《ビートジョッキー》

基本コンセプトはジョーカーズに近い。コスト軽減によるリソース消費だ。
しかしこちらはジョーカーズを超えるほどのリソース消費に対して、リソース補充を行う気が薄いのがポイント。

それだけだとジョーカーズより弱いだけのように聞こえるが、その実、ゲーム毎における消費の再現性と単純なクロック速度が高く、しっかりと差別化がされている。

もしもビートジョッキーに【ゼロの裏技ニヤリー・ゲット】があったら、ぶっ壊れるのなんて想像も容易い事を考えると、ジョーカーズもジョッキーも本当に上手く調整されているのだなと感心する。

先はああ言ったが、よくよく考えるとジョーカーズよりも、このジョッキーこそがDM史上最優のデザイナーズデッキな気がしてきた。





◆《グランセクト》

基本的にDMにおけるデザイナーズデッキは、単純なリーサル速度や防御スキルに焦点を当てるのが主だ。

と言うかそもそもリーサルを作らないループやそれに近しい確殺系のワンショットデッキは、DMのデザイナーズでは今までに存在していない。

何故ならそれらのリソースエンジンは非常にデリケートで、しっかり条件説を縛らないと開発側が想定してないカードと化学反応を起こした際に簡単に壊れてしまう恐れがあり、しかし縛りがキツすぎると今度は環境で戦えるほどの機能量を出せず商品価値の低いものになるため、開発の難易度が必然的に高くなるからだ。というのは想像に容易である。


しかし今年は遂にこれが登場した。


グランセクト。

【天風のゲイル・ヴェスパー】のダブルシンパシーと、【ジーク・ナハトファルター】のリソースエンジンを起爆剤にしたパワー12000以上のクリーチャー達によるエクストラウィンワンショットだ。


今まで環境へ参入したループやワンショットデッキは、デザイナーズではない不慮の事故で誕生した所謂バグデッキがほとんどである。

《メルゲループ》
《ヒラメキスネーク》
《ラララオプティマス》
《イメンマジシャン》
《ベイB ジャック》
《天門ループ》
《マークロループ》
《知新ジャスティス》

そのどれもがデザイナーズではなく、テストプレイ段階で見落とされた過去のオーパーツと化学反応を起こして誕生してしまったデッキであるのは明白で(※※※※※ただしは【ベイB ジャック】を除く※※※※※)、1年内に発売したカードで形作られ出力の調整されたデッキではない。


しかし、今年は、ゲイルとナハトはすごかった。

デッキの大半を縛る制約を枷に、凶悪なリソースエンジンでデザイナーズによるエクストラウィン型のワンショットを実現した。

しかもそこら辺のちゃらんぽらんしたファンデッキがぴょろぴょろ遊んでるような見せかけのエンジンとは格が違う。確殺の4.5tキルがそこそこに高い再現性をひっさげているのだ。本気で環境を取りに来ているのがわかる。

同時にパワー12000以上のクリーチャーという決して軽くはない条件でデッキを大きく縛り、出力の天井が開発側の手元にある理想的な状態を作り出している。

数分前の気の迷いは許して欲しい。考えれば考えるほど、グランセクトに及ぶデザイナーズデッキなど、この世には存在しないことに気が付いた。





◆無月の門

すごい。具体的にはかなりすごい。
何がすごいって、1つの弾だけで環境に参入してるのがすごい。
お前《ドロンゴー》見てみろ1年やっても環境に入る兆しすら無かったレベルだったのに…。

しかし無月の門はたった1つのエキスパンション、しかもその内の1文明だけでやってのけた。ここがすごい。

グランセクトでもそうだったように、デザイナーズが指定するモノのデッキ内濃度を高くすれば高くするだけ再現性や出力が高くなるというのはデザイナーズコンセプトにおける常套手段だ。

無月の門も同じように【卍 デ・スザーク 卍】そのものは死ぬほど強いが、デッキ内の魔導具濃度を一定以上に保たなければその出力は安定しないように出来ている。

そして【卍 デ・スザーク 卍】そのものもしっかりメタゲーム上で役割を持たされているのがニクいところだ。

こうやって改めてデスザークについて考えてしまうと、今までのデザイナーズはなんだったのかと嘆きたくなるほどデスザークのすごさが際立ってしまう。デスザーク万歳!デスザーク最高!





◆メタリカ

去年の初め頃にドルマゲドンの弾で先行発売された1コストのメタリカ、【ベイB ジャック】を基軸として組まれたエンジン型のワンショットである。

元々【龍装者 バーナイン】の持つドロソシステム自体がコスト軽減との相性は良く、低コストキャラの展開に長けたコンセプトであったが、
【ベイB ジャック】+【攻守の天秤】によりその可動域が圧倒的に増え、異常なまでのゲームエンド力を持った。

デッキ全体でこれほどかと言うほどの整合性を持ち、美しいシナジーを形成しているデザイナーズである。
デザイナーズデッキ以外で使われる際の出力が問題視されたのか、【ベイB ジャック】を禁止で失ったのは痛いが、それでもなお下地の強さは健在なため今後の追加によっては十二分に活躍が期待されるアーキタイプだ。

デスザークは何をやらせてもダメ。やっぱメタリカやな!





◼︎今年のレアカード

こういったようにファンデッキに留まらないマジで環境を取りに行くデザイナーズのデッキが複数あり、そのどれもが各々に環境で使われる理由となる牙を持っていた事で、今年のデザイナーズデッキはその多くが環境に顔を出す事となった。

結果、魅力的なレアカードが本当に多い1年だったように感じる。

特に『メラ冒険』!

・【赤攻銀 マルハヴァン】
・【水上第九院 シャコガイル】
・【グスタフ・アルブサール】
・【天風のゲイル・ヴェスパー】

が、それぞれデザイナーズやそうでないデッキで各々活躍を果たし、
この弾のSRの半分近くがそのまま環境に入る事態となった。


またデザイナーズ以外に関しても

・【罰怒 ブランド】
・【阿修羅サソリムカデ】×【凶鬼07号 ジャバランガ】

は環境水準の新しいアーキタイプを生み出してくれたし、

・【煌龍 サッヴァーク】
・【乱振"舞神 G・W・D】

など、「ただ強」カードも点在しており、ユーザーの購買欲をしっかり掴んでいた一年だったように感じる。




◼︎デザイナーズ

このように、今年のデザイナーズを中心としたカードデザイン・エキスパンションデザインには本当にすごいのだ。

【終盤ぽろっと出たネズミ】はまぁ…うん。ちょっと、ミスったかもだけど…

ただ単に強いカードを作るのは簡単だ。ユーザーも喜んで買うだろう。
しかし、「ただ強」なカードはゲームに没個性をもたらし、停滞をもたらす。去年度の革命チェンジなどはこれに近いモノを孕んでいた。

一転して今年はそれを打ち破ろうとするデザイナーの意地を感じた一年だった。

来年も是非期待したい。






























◆《ムートピア》

…。

うん。


なんだ。
【一なる部隊 イワシン】強いよね…。

なんでやムートピアには【水上第九院 シャコガイル】おるやろ!
って擁護する人いるけどさ、

あいつムートピアじゃなくてグランセクトだからね…。

パワー12000以上の条件説に引っかかるループ・ワンショットのフィニッシャーなんだよ…。現実を見て…。


……。


来年度に期待しましょう…。

  1. 2018/03/19(月) 22:10:25|
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ベイビージャック殿堂後の奇数ミネアについて



デュエマ展に行ってきた。
老害3人で当時を振り返りながら、ときたま描かれる開発の裏話を楽しんだ。

しかし、俺の頭の中はそれどころではなかった。得体の知れない未知の何かに侵略されようとしていたのだ。

DMR-18。足が止まる。
ベアフガンやメガマグマドラゴンと肩を並べ、そいつはいた。

《超幻影 ワラシベイベー》。

そうだ…俺は…






時は45分前に遡る。
渋谷フルコンプ、デュエルスペース。

あーくんの地元の友達Sくんのデッキを前に、俺の使っていた青黒白バルクライ王はあっけなく地にひれ伏した。
4ターン目。4コストを支払ってジェラシー・ベルを撃とうと思っていた矢先、唐突に俺の敗北によってそのゲームは幕を閉じたのだ。



「奇数ミネアだ…」



隣で見ていたあーくんが思わず呟く。
俺は黙って頷いた。何故なら彼の呟きが寸分違わない事実であり、現に俺は突然にもdm界に舞い降りた『奇数ミネア』に《アルカナ・バースト》を撃たれ、結果4キルをされていたからだ。




【奇数ミネア】

ドラゴンクエストライバルズに登場する占い師・ミネアの「山札の1番上のカードのコストが奇数なら」大きく出力が上がるといった条件説のカードを採用するため、デッキの中身のほぼ全てを奇数コストのカードで構成したデッキタイプ。

中でも《アルカナ・バースト》は非常に強力な専用カードになっており、このカードそのものは4コストと偶数ながら、唯一の偶数コストのカードとして最大枚数を採用されている。





みるみる心拍数が上がるのが自分でもわかった。

俺が愛用しているミッドレンジテリーは相性で奇数ミネアに不利が付くため、日常的に奇数ミネアに苦しまされていたのだ。

まさか、dmをしていても俺を苦しめるのか。奇数ミネアよ。





『奇数ミネア』

4 x トレジャー・マップ
4 x 刀の3号 カツえもん
4 x 獣王の手甲
4 x 雪精 ジャーベル
4 x Rev.タイマン
1 x ルツパーフェ・パンツァー
4 x 運命の選択
1 x 戦いの化身
4 x 刀の3号 カツえもん剣
2 x 大神秘イダ
4 x 超幻影 ワラシベイベー
4 x 幻影 ドン・サボテ




本家と同じく、《運命の選択(アルカナ・バースト)》以外のカードを奇数に染めることで、恒常的に4コストで6点を叩き出せる構成になっている。


メインプランとしては、

① ジャーベル等のキャラを先置き。

② 運命の選択で《刀の3号 カツえもん剣》を公開。

③ 山札から《獣王の手甲》を踏み倒し、効果でマナから《幻影 ドン・サボテ》をデッキトップへ。

④ SAを付与された獣王の手甲からワラシベイベーに侵略&カツえもんに革命チェンジ。

⑤ ベイベー効果でカツえもんをマナに送りながらドンサボテを踏み倒し、カツえもん効果でドンサボテにSAを付与。

⑥ ドンサボテの5点と先置きしたジャーベル等のダイレクトで計6点の4キル。

これが4コストで6点を飛ばすdm界のアルカナ・バーストである。かく言う俺もこのアルカナ・バーストで敗北を喫したのだ。




〜各カード解説〜


◾︎《運命の選択》

本家のミネアも運命運命言ってるように、やはりミネアの専用カード。山からライオンナックルやルツパーフェをぶん投げられる。
まずはこのカードを引けるかどうかがこのデッキの焦点となる。


◾︎《ルツパーフェ・パンツァー》

コンボが決められない時のサブプラン兼、運命の選択から投げられる除去。オリオや防鎧、デスマッチやエンターテイナーを殺す。


◾︎《刀の3号 カツえもん剣》

このデッキの大黒柱。ジャーベル→ライオンナックルからのジャーベルチェンジこいつ→ナックルにSA付与でワラシベイベーするサブプランも組み立ててくれる!


◾︎《超幻影 ワラシベイベー》

メルカリで4枚300円!


◾︎《超幻影 ワラシベイベー》

ベイビージャック殿堂後でもベイベーなら4積み出来るぞ!!


◾︎《超幻影 ワラシベ


◾︎《超幻

















すみ…


「みすみ!」


あーくんの声でハッと我に帰ると、そこはもう展示会の外だった。
何か夢の中でデッキ解説でもしていた気がする…。

展示会は非常に有意義なモノだった。あくまで老害話が出来る知り合いと来てこその面白さではあるが、それでも年明けに機会があればまた来たいと思う。





その日の夜、ライバルズでマッチングした奇数ミネアは何故か異常に弱い気がした。

可哀想だからライバルズの運営は1コストで山上5枚をサーチできるスペルとかをミネアにあげた方が良いと思うの…。


おわり


  1. 2017/12/26(火) 20:50:39|
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キンタマジョッキー

限定戦におけるビートジョッキーの立ち位置を一言で言い表すならば「多少は踏んでも勝てる速攻デッキ」です。

何故なら従来のビートダウンに比べ、ハンドアドバンテージの補充方法とそれの消費効率に長けており、持続性のあるゲーム展開が可能だからです。
この持続性に富んだビートダウンというデッキ性質が、環境において強い立ち位置を獲得するまでには幾つかの条件説が必要になりますが、

中でも一番大事なのが
『瞬間的に打点形成できるデッキが環境に少ない事』です。

今回の限定戦においては通常環境で言うところのドギラゴンバスターやモルトネクストのような瞬間的な打点形成機構や、
トリガーから大型クリーチャーを出して一気に制圧をかける【ヘブンズゲート】もしくは【革命チェンジ】によるカウンターなどがありません。

つまり本プールでは殴られて増えたリソースを一気に打点に変換出来るカードが限られるため、コントロールやミッドレンジといったジョッキーより遅い足の相手がジョッキーを受ける際には
『自分が完全にボードをコントロールできる領域までジョッキー側のリソースを疲弊させること』
を最終到達点とするのです。

よって自分より足の遅い相手と対面した際、限定ジョッキーは通常環境と違ってリソースを補充しそれを変換する猶予が与えられています。

これは速度重視である通常環境ジョッキーと、ノイジーやゴリンゴリを多く積んだ展開重視である限定環境ジョッキーとの構築の性質の違いからも見て取れると思います。




『限定ジョッキー(マススパ+アメイズ)』

4 x 一番隊 チュチュリス
4 x ダチッコ・チュリス
4 x エナジー・チュリス
2 x アッポー・チュリス
4 x ラウド”NYZ”ノイジー
3 x ドープ”DBL”ボーダー
4 x ボワー汽艦 ゴリンゴリ
4 x ランド覇車 ガンブルマン
4 x ”罰怒”ブランド
4 x マスター・スパーク
3 x ノヴァルティ・アメイズ


当日持ち込んだリスト。
自分含めて3人が使用しましたが、誰も本戦には上がれませんでした。

完成度に関しては非常に満足していて、ここまでジョッキー練り切れたの他に居るの?ってくらいには満足行くまで触れました。

と言うか実は1ヶ月以上の調整期間において、ほぼジョッキーしか触っていません、
と言うと語弊がありますね。。
他のデッキはスパー相手に組み込んで回し、その中で可能性のあるものだけ本腰を入れて回してましたが、基本的に当日握るのはジョッキーを前提とした調整をしていました。

それくらい限定戦のビートジョッキーには魅力があったのです。




◾︎《一番隊 チュチュリス》&《ダチッコ・チュリス》

上にも書いたように限定戦におけるこのアーキタイプ最大の強みは、リソース補充とその変換を連続的に行い効率の良い打点形成を行える点です。
その変換の点においてコスト軽減を行えるこの2枚はデッキの核であり、本来の適正枚数はおそらく12-14枚くらいなのですが、該当する3種目のカードが無いためこの8枚で妥協している形になります。



◾︎《ラウド”NYZ”ノイジー》&《ボワー汽艦 ゴリンゴリ》

リソース補充という点から、対コントロールにおいて無類の強さを発揮する2枚です。限定ジョッキーの踏んでも勝てるを肯定してくれる2枚であり、これのプレイ回数によって勝率が大きく変動します。
前日までにあった他地区のエリア予選の結果を受け、コントロール環境を想定して妥協無しの4:4で臨みました。



◾︎《エナジー・チュリス》&《アッポーチュリス》

アグロ調のデッキである事と、補充したリソースの変換先としても必要なことから、2コストのクリーチャーを12枚以上入れないとコンセプトとして成立しないことは確定的に明らかでした。

調整期間内に
エナジー、アッポー、キバセン、ホップ、ステップ、BCヒット、ブルマン

を試し、対コントロール最大の負け筋であるハードラックやスマッポンといった横薙ぎトリガーや、ルクショップと隻眼による時間稼ぎからのキラードンの着地をケアできるエナジーチュリスを最大枚数採用。
次点でどの対面を相手にしても裏目の少ないアッポーを採用しました。

ノイジー&ゴリンゴリというリソースカードを最大枚数採用したことから、アドバンテージに寄与できるアッポーよりもタイムアドバンテージに寄与できるエナジーを優先させる形となっています。



◾︎《ランド覇車 ガンブルマン》

2枚目が腐りやすいと言うか、2枚目のプレイよりも弱いムーブメントを強要される場面が少なく、また点の攻めに強いトリガーがプールに多いため、
3枚まで減らす事も一度は考えた時期がありましたが今ではその時の俺を殴りたいです。
調整を進める内に、1枚目を引けるか引けないかで勝率が大きく変動する相手が環境に少なくとも3デッキあったため、止むを得ず最大枚数を採用する事となります。



◾︎《”罰怒”ブランド》

うおおおおおおお!!!
チュチュリス‼︎ダチッコ‼︎ノイジー‼︎ブランド‼︎んぎもっヂィィィィ‼︎‼︎‼︎‼︎4枚‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎



◾︎《ドープ”DBL”ボーダー》

同型やメタリカにメタ的な役割を遂行しつつ、単体SAかつハードラック等の横薙ぎに強い側面を持てる優秀な準アタッカーです。
スパークとの相性も良く、このデッキを引き締めるスマートさがあるのですが、デッキ単位でブランドの形成する打点効率を若干阻害しやすく、また2枚目が重なった時は弱めなため枚数を減らしています。



◾︎《マスター・スパーク》&《ノヴァルティ・アメイズ》

基本的にジョッキーのトリガー枠ってジョッキー以外を見なくていいんですよね。上にも書いたように自分より足の遅い相手は盾を割って勝つ土台を持ってないので。
そのため最大値が高いのは間違いなくスパークなのですが、
ジョッキーはレッドゾーンやドギラゴンバスターと違って1ターンに必要な赤マナが格段に多いため、他の色が手札に重なるとデッキが機能不全を起こすといったジレンマを抱えています。

調整期間内に
マススパ、DNA、アメイズ、隻眼、ハードラック、シュトルム、クロック、デスハンズ
を試しました。

様々な組み合わせや枚数変動を経て、最終的にはスパーク7枚に落ち着きます。

①同型やジョーカーズといった唯一の仮想的に対して踏ませた際の出力が高いこと
②コントロールを相手にした際はノイジー4ゴリンゴリ4により実質的なハンドルーターが可能なため色事故が緩和しやすく、そもそもコントロール相手には全て有利が付いていたこと

これよりミラーに構築面で一番差の付くスパーク7枚を選択しました。
コントロール相手にはノイジーやゴリンゴリが実質的なハンドルーターになるし、ノイジーやゴリンゴリを使わない相手にはスパーク7枚が強え!って極端な論理ですね()




以上が各カード解説となります。

デッキを詰めに詰めた自分たちが、ここに行き着いたのが関東エリアのちょうど一週間前。
ここから当日までの時間はアッポーチュリスとスパークの枚数比を考え、他に抜けが無いかだけを確かめながらスパーリングを繰り返していました。

その調整の最中に抜けていったカード達も沢山あります。その中から幾つか書こうと思います。




◾︎《スチーム・ハエタタキ》

防鎧に対するメタカードかつ、後手を取ったミラー戦において相手の動きを阻害することが出来ます。
が、

①後手のミラーや防鎧に対して撃った試合で、このカードのお陰で確定的に勝てるようになる訳で無かった点
②そもそも仮想敵に対してこれが無くても勝てる試合が普通に存在する点
③生き物じゃないので腐る相手にトコトン腐る点

から、1スロットを割いてまで採用する価値が無いと判断し抜きました。

防鎧防鎧と言っても、こちらが先手だとガンブルマンかブランドが暴れて防鎧関係無いやん!みたいな試合は往々にありますし、相手が先手でも早い段階のサーチやルーターが無いデッキなので3tに防鎧無いやん!ってなって普通にブランド走って死ぬ試合も当たり前のようにあります。

勿論先手3tの防鎧は本当に厳しい展開になるので、世で採用されてる理由は分かりますが、自分らはスロットに対して仕事量が見合っていないなという判断に行き着きました。



◾︎《ナグナグ・チュリス》

このデッキ実は3t目の動きが最高潮に強い。強い動きがあり過ぎる余り、こいつを投げるタイミングが思ってたより無かったです。3000火力ならガンブルマンが居ますし、5枚目のガンブルマンを積んでまで焼きたい3000が居なかったです。
て言うかガンブルマンが強すぎて勝手に相手がガンブルマンをケアした構築とプレイをしてくれるので、実質俺がナグナグチュリスみたいなところはあります。



◾︎《"魔刃"戦車 ゴーディオ》

消える4/7000の2打点。
3tでダチッコ絡めた盤面変換を行うと、2枚目のダチッコが無い限り4tで展開がやり辛いデッキなんですよね。
しかしこいつは4で速度を緩めること無く2打点を即座に形成してくれます。
主にスパーク採用したミラーの先手や、コントロール相手の押し込みで強く、個のカードパワーも低くはないため割と後の方まで候補になり続けました。

が、ハエたたきにも書いたようにそもそも無くても勝てる点を考慮し、無いと勝てないカードの増量に枠を取られる事となります。





◾︎おわりに

という感じでビートジョッキーのデッキ解説でした。
前日までの他のエリアを考慮してコントロール多い読みだったんですけど、当日はジョッキーだらけで流石に困りました。

ジョッキー×
ジョッキー○
ジョッキー×
赤ジョーカーズ○
メタリカ○
ジョッキー○

でしたからね…
やはり同型はかなり運ゲー絡むのでキツいものがあった。

赤ジョーカーズはエナジーがガンブルマン守って走りきるし、メタリカではエナジーに守られたゴリンゴリがマルハに突っ込みながらドローし続けて勝つしで、対ミラーの多さを除けば大体想定通りだったんですけどね。それだけに悔しい。


まぁそれでももう一度関東エリアがあったとして、俺はきっとまたこのリストを使うと思います。それくらい納得の行った甘えの無い40枚でした。
ここまで詰め切れたのは久々だったので、本当久しぶりに悔しい思いをしましたね。

また、ビートジョッキーを使う方で、「これ強そうだけど、どうなのかなー」「これはこれの4枚目より優先されないかなー」とか思ってる人は、是非聞いてください。
右下にDMって書いてある赤のカードは大体試したので、お力添え出来ると思います。
  1. 2017/12/01(金) 20:13:15|
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